75 / 212
第77話
「優?もしかして好弥はさ
俺たちみたいな感情を新に持ってるって事?」
「うん…好弥も最近気づいたか
この盲腸事件でハッキリしたのかも」
優の携帯がなり話し終わると
「圭吾もう遅いから親が家まで送るって 自転車は明日取りに来よう」
「悪いよ」
「なんかあった方が困るって」
「判った 有り難うな」
「好弥大丈夫かな…泣いてないかな 好弥の想いは叶うのかな…なんか怖いよ」
「優?泣かないで 兎に角 体治って
それからでしょ?俺たちはその時の最善を考えよう」
車がとまり砂川の父親が
車から降りてきた
「今晩 遅くにすみません
お世話になります
私砂川君と同じクラスの沢木圭吾です 先日はお留守の時お邪魔させて頂きました」
「あぁ いやいや こちらこそ
息子が仲良くさせて頂いているようで有り難う!さっ乗って」
俺は一礼して砂川と後部座席に乗り込んだ
「圭吾 明日病院に好弥迎えに行こう ねっ そうしたい~そうしたい~」
「判ったよ 何時にしようか?
うーん七時半に武蔵北のホームで良い?」
「うん!大丈夫!」
砂川はじっと俺を見ている
涙を零す砂川に
「優?もう泣かないの 抱き締めたくなる」
声にならない声で囁くと
砂川は静かに頷いた
ともだちにシェアしよう!