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第93話
「親父さんと違うのは決定的に違うのは
大切なお母さんと向き合おうとしている
黙っていては駄目なんだって思っていること
誰を好きになるかは俺たち自身わからなかった 新と好弥を見ればわかるだろう
だから父親と同じだとか思う必要なんて無い
好きになってからが大変なんだよ
親父さんはお母さんをどうして
悲しませるのを判っていながら
あの行動を取ったのか
知られなければ何にしても良いのか
その後気持ちはどう変化したのか
知りたいよな
そしてお母さんはなぜ今受け入れてるのか
優の知らないところでどんな話しがされていたのか いないのか」
「いつも考えているうちに吐き気がしてきてどうでも良くなってた
でも今は圭吾とのこれからを大事にしたいから
俺自身知らなくちゃならない
理解して前に進む
圭吾と生きたいんだ」
「俺も同じだ 優と生きる
申し訳ないけど 誰にも邪魔はさせない 誰にも渡さない」
「見てろ あいつだって
言い訳出来ないことやってんだから
なんか言ったら許さない!」
砂川の体が震えてる
「優?こっち来て 体強張りすぎだよ
力抜いて 俺の前だよ
家で緊張しているんだから
俺には目一杯甘えて
もう独りで抱え込むな俺がいるからね」
「…うん…」
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