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第122話
七月に入り二週目から中間試験が始まる~
範囲は当然発表されてましたが~
まずいかも俺と富永
「圭吾?試験大丈夫だよね
結果次第では~ククク」
脅すな!
俺と富永は砂川と矢沢に掏りより
合同勉強会を提案した
「それって俺たちカテキョだよな」
矢沢は砂川と肩を組み何か話している
しきりに砂川は頷いている
「良いねぇ では発表します!
もしふたりが全教科50点以上ならご褒美にお金をかけない旅行に出かけよう
残念な場合は勉強合宿を砂川家でやります」
「お金をかけない?
旅行の場所は?どこ?」
「俺たちはバイトしてません!私立です 日頃から金かかってます
ですから~小遣い貯めてますか?その額を持ち寄り考えますが
俺と新で幾つか提案しまーす
のでお楽しみに~」
「だからふたりは~勉強頑張ってくれ」
「お~」
俺的にはどちらでも嬉しい!
「好弥顔締まりないよ」
砂川がからかうと
「そっちだってかなり嬉しそうだよ!」
富永はべーっと舌を出した
矢沢が笑いながら富永を手招きすると
隣にちょんと座り当たり前のように
寄り添う 矢沢は腕を回し
少し引き寄せる
砂川を見ると目を潤ませ
俺を見ている
黙って手を出すと
腕の中に収まってきた
「どうした?」
「ふたりが綺麗なんだよ
とても自然なんだもの
俺たちってなんか良いなぁって
思ったら涙が出た」
確かに空気が柔らかい
なんだろうなぁ
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