120 / 212

第122話

七月に入り二週目から中間試験が始まる~ 範囲は当然発表されてましたが~ まずいかも俺と富永 「圭吾?試験大丈夫だよね 結果次第では~ククク」 脅すな! 俺と富永は砂川と矢沢に掏りより 合同勉強会を提案した 「それって俺たちカテキョだよな」 矢沢は砂川と肩を組み何か話している しきりに砂川は頷いている 「良いねぇ では発表します! もしふたりが全教科50点以上ならご褒美にお金をかけない旅行に出かけよう 残念な場合は勉強合宿を砂川家でやります」 「お金をかけない? 旅行の場所は?どこ?」 「俺たちはバイトしてません!私立です 日頃から金かかってます ですから~小遣い貯めてますか?その額を持ち寄り考えますが 俺と新で幾つか提案しまーす のでお楽しみに~」 「だからふたりは~勉強頑張ってくれ」 「お~」 俺的にはどちらでも嬉しい! 「好弥顔締まりないよ」 砂川がからかうと 「そっちだってかなり嬉しそうだよ!」 富永はべーっと舌を出した 矢沢が笑いながら富永を手招きすると 隣にちょんと座り当たり前のように 寄り添う 矢沢は腕を回し 少し引き寄せる 砂川を見ると目を潤ませ 俺を見ている 黙って手を出すと 腕の中に収まってきた 「どうした?」 「ふたりが綺麗なんだよ とても自然なんだもの 俺たちってなんか良いなぁって 思ったら涙が出た」 確かに空気が柔らかい  なんだろうなぁ

ともだちにシェアしよう!