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第128話
部屋に入ると砂川が抱きついてきた
背中を擦っていると
「俺は嫌な性格だよ 親父たち見ていると嫌悪感に襲われる
なんだろう?」
「どんな時?」
「ああふたりは恋人なんだってわかる瞬間…俺たちもそうなんだから
とやかく言っちゃ駄目なのはわかるんだけど でも~」
「優弥さんにそれとも信也さん?」
「う~ん どうかなぁ あっ でもさっき桃がすきって覚えていてくれたの
凄い嬉しかった」
「優 俺が思うに甘えたい
小さい子供みたいに甘えたい
例えば一緒に寝るのはどう?
俺話してくる!」
「馬鹿!辞めろ!んな訳ない!!!!」
いいやそんなわけある~
優弥さんにも必要だ!
リビングに飛び込んだ!俺!
「優弥さん!話があります」
「圭吾!!!!辞めて辞めて!お願い辞めて~」
俺に縋り付く砂川を見て
走り寄ってきた優弥さん
「どうした?優?落ち着いて」
俺は砂川を抱き締めながら
「俺が今四の五の言うより
優弥さんは今日砂川と寝てください」
唖然としている優弥さんに
「うん 良いかも うん良い!」
信也さんは優弥さんの肩を抱き締め
「それはふたりに必要な時間だよ
優弥?」
「優?俺間違ってないと思う
大事な大事な優を見ていて
そう思った ねっ 泣いていいよ
沢山泣いていいから
試してみて」
「圭吾 圭吾 のバカ…圭吾がいないの怖いよ…」
「ごめんねっ でも大丈夫」
可愛い頬にキスをするとまた抱き締めた
「優?おいで」
砂川はおいでに微かに反応した
優弥さんに手を引かれ寝室に入って行った
「よくやった!圭吾」
「イヤイヤ 荒療治 優弥さんを信じて見ました
なんだかわさわさしていてすみませんでした
今日は俺の部屋で寝てください
俺優の部屋で寝ますから
じゃあお休みなさい」
と言ったものの超絶不安だわ
ふたりが素直になれますように!!!!
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