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第140話

9時頃優弥さんから電話が入った 「ああパパ うん楽しくやってる みんな信也さんの料理美味しって言ってるよ うん判ってるから 戸締まり 火の始末~ はいはい勉強ね~ うん!じゃあ信也さんによろしく おやすみ」 「あっ!お父さんに挨拶しなかった 明日は電話代わって~」 「うん 明日話してやって 喜ぶから あれ?ふたりは?」 「お風呂タイム~」 「ふたりで?」 「うん 早くでられるからだって」 「じゃ俺たちも一緒に入ろ! 着替え取りに行こう」 「圭吾 俺気にしている事がある」 ピンときた 「身長か?」 矢沢は躊躇いがち頷いた 「二十センチ」 「俺たちは十センチ」 「何もかも物凄可愛いんだ だけど キスが届かない  しゃがめよって感じだし 俺以上に好弥が気にしている 最近猫背酷くないか?」 「猫背はもともとだけど 身長差のカップルはどうしてるんだろ 普段一緒にいても気になる?」 「それはないかなぁ とにかくここから先に進むのに……」 「キスは大概座ってするの?」 「あんましてないよ 入院中とかだからな」 「俺たちは 優がたち?になるときは 俺の膝に乗ってきたり……立ってキスするときは優が背伸びして俺が膝曲げるか前傾するかだなぁ」 「そっかぁ ネットでも見たけどよく 判んなかった」 結構深刻だよ 踏みこめない原因になるし 想いあってるのに 話し合うべきだ 「新 話そ 優も言ってただろう 好弥の気持ち聞かないと」 「うん なんかな気まずい 一緒にいてくれ」 めずらしく弱きだ 風呂から上がるとリビングにふたり仲良くじゃれ合っていた 「お待たせす」 「ハ~イ 行ってきま~す」 「行ってラ~ 暑い 新~水飲む?」 「くれ~」 俺たちは何となく検索をかけてみた ゲイカップル 身長差 たちが低い場合 よくわからない… 話すきっかけさえ出来れば あとはふたりでなんとでもなるって思うわ 何もかもが初めてで…… 初めて同士本当どうしてるんだろ

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