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第143話
「なぁ圭吾 俺たちも一歩進む?」
一瞬砂川の言ってる事が理解出来なかったが
あぁ!あれか~あれね……
でも なんも判らんのよ……
どうする俺~
「圭吾!幽体離脱しない!」
パチン!痛ぇ!
おでこを叩かれた!
「痛い!」
「ばーか 今するタイミング?」
「あ~ごめん でも判らんよ
やり方?」
砂川はゲラゲラ笑いながら
「何事も勉強勉強だ~」
パソコンで何やら検索し始めた
「こんないっぱい挙げてる人いるからさ 例えば お医者さんが
書いてるのとか良いかもね」
俺たちベッドに寄りかかり
砂川の開いたページを読み始めた
「俺らの下半身こんなんか~
知らなかったわ」
「ヘェここが前立腺ね 前立腺は感じるって書いてある 指第二関節覚えておこう しかし はいるんか?これ ここ読んでみ 膣は伸びるけど お尻は伸びんだって 痛そうだよね」
砂川を見ると笑いを堪えてる
「確かに痛そうだよ~ でもその下読むと 解せば大丈夫だって
気をつけること ここ大事だね
無理矢理しない 清潔にする
ゴム ローションを使う
爪を切る お尻を洗う」
「お尻を洗うのは大事だよね 便がいるからな 浣腸?俺やったことある
あれ痛いよ腹がさぁ 最後はけつの穴痛かった~あれは毎回厳しい!」
また笑ってるよ
「まぁそこまでしないんだって
シャワ浣腸でいいらしい
お湯を入れて二~三回洗うだって」
俺は考えこんでいる
なんだか気が遠くなる作業に思えて
果たしてこの俺に出来るのか?
否それをしてまでしたい!
それは判る!優としたい!
でも するときはシャワーなかったら?
俺ら尻洗う方決まってないし
ふたりでいつも尻洗っておくのか?
「圭吾!!!! 幽体離脱辞めて!!!!」
頭叩かれた
「圭吾 何考えてるの?」
まあふたりでするもんだから
疑問をぶつけてみた!
「確かに 確かに 確かに
他の人たちは悩まないんだろうか」
俺ははたと思いついた
「まずは尻シャワーを練習する!
優!練習しよ~」
「今?から?」
「お~よ 善は急げだからな」
ふたりで下の風呂場に走った~
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