俺は何を焦っているのか さっきも意味不明な事を口走っていた 判っていても富永と少しでも早くふたりになりたい気持ちが暴走してしまう 抱き合いたい！ ｢好弥？横になってくれるか？｣ 富永は嬉しそうに頷いてくれる 抱き寄せ唇を重ねる 少し…少し…少しと深く絡み合う まったく経験のないふたり 色々あった ふたりで落ち込んだり キスで窒息しそうになったり 舌咬んだり 唇吸い過ぎて腫れたりとかね 大笑いしたこと結構ある そう考えるとイヤー上手くなったと思うわ 本当！ なあ　富永よ　気持ち良いか？ 可愛い声で喘ぐんだから 気持ちが急くのは許して 気にならないって言ったら嘘になる身長差を埋めるように お互い居心地の良い態勢を考えている 横になり抱き寄せる 富永が胸に顔埋めてくれる と愛しくて くりくりした瞳の上目遣いは堪らなく 煽られる 今夜はいっぱい甘えさせたい して欲しい事は何でもするよ！ 俺の恋人の富永好弥くん！ 待て待て！　これじゃ まるで沢木圭吾ではないか！ まったく… 矢沢新一は 富永好弥に恋をしているんだ