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第175話
散歩の途中優弥さんが砂川と
話したいからと言われ
俺たちは少し離れた場所で
待つ事にした
「ところで圭吾はあれからアレは順調?」
「あれからアレ?…あっアアア!
はい!お蔭様で」
富永はキョトンとしているが
さすが矢沢くんはニヤニヤ笑っているよね
「それって余り間開けない方が良いんですか?慣れるまで」
矢沢の問いに
おい!そこ?そしてお前が聞く?
信也さんは笑いながら
「まあ 余り時間空けると
相手が辛くなるかな?
解す時間もうかかるだろうし
って言うか その前に君たちぐらいなら毎日でもって感じじゃない?」
まあまあ確か スイッチが入る瞬間は一日何回もあるなぁ
「なにを思い出しているんだよ
ドスケベ」
矢沢に頭叩かれ我に返る俺
信也さんは続けて
「ただ 受ける方は体に結構
負担がかかるんだよ
それは判るだろ?
そこを考えるのはこちら側だよね
気持ち良くしてあげるやり方は
色々あるから…
そこは恋人と話し合って
理解しあう事かな
大切人の辛い姿は
出来るだけ見たくないし
でも 健気と言うか
だいたい我慢しちゃうからね
受ける側は」
「好弥?聞いてる?」
矢沢の声には反応せず
気持ち良さそうに矢沢の膝で眠っている
静かに頭を撫でる矢沢は
愛おしさが溢れでている
「好弥くんは可愛いね そして幸せだ!
まずはお互いに思い遣りを持つこと
そして沢山話す事だね」
信也さんの言葉に照れながら頷く
矢沢を見て
ふたりは確実に気持ちを育て合っている
本当見てる俺も嬉しくなる
話し終わった砂川たちと合流し
帰り道アイスを買いたいと
ワチャワチャ組が言い出し
コンビニに寄った
「パパは何がいい? 信也さんは?」
「俺はバニラ」
「俺は~ラムレーズン」
「それって高い奴だよ~」
「俺もラムレーズ」
「俺チョコミント」
「俺ストロベリー」
「みんな高い奴!俺はガリ…くんと小倉とモナカ」
「優だけ~なんでそんなに」
「値段だよ~みんな高い奴
俺は低価格だからね~パパお会計よろしく~」
子ども砂川くんが止まりません
歩き始めるとモナカを出して食べはじめた砂川の周りには
あっちこっちから手が伸びて
瞬く間に完食だっ!
「ああ~もう~少ししか食べられなかった!圭吾のバカバカバカ」
砂川が耳打ち
「抱っこ」
なんだよ!まぁまぁ人も余り通ってないし家も近いから
抱っこして歩き始めた
後の二組にニヤニヤしながら手を振っている
富永が矢沢の手を持ちながら答えているらしい
「好弥が新に手振らせているよ
無理に腕あげさせている!ククク
好弥可愛い!」
足をバタバタさせると重いっうの
「優!暴れない!落とすぞ!」
あっという間に富永に追いつかれ
抜かされた
「一番に家に着いたら優のガリ…くん貰い~」
の声に飛び降りる猛ダッシュの砂川
逃げる富永
「ワチャワチャ組煩い!」
矢沢が言い放つ~
いやいや矢沢くん?富永は女神だわ~
本当富永有難うございます!
腕もげる!
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