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第177話
優弥さんは早朝会議で何時もより早く家を出た
今日で一応矢沢と富永の合宿?も終わる
明日は昼食を食べて解散
矢沢からのお願いで
お祭りまでふたりで過ごさせて欲しいと…まぁまぁ当たり前だよね
って言う事で事情を話し信也さんを誘って買い物に出た
一応ローションとゴムを渡してきたから
矢沢くん!後は君たち次第だぞ!
四時までは絶対帰らないから
約六時間有意義にな!
信也さんには珍しくぼんやり空を見つめている
砂川が肩を叩いた
「何だか疲れている?信号変わったよ!」
「あっ! あ~寝不足気味なんだよ
悪い悪い」
「昼食ったらカラオケ行きましょ
少し休んだら? なんか連れ出してすんません 新たちの事しか
気が回らなくて」
「そんなこっちこそ カラオケかぁ
良いね お昼もカラオケで食べれば?」
話しがまとまり近くのカラオケに入った
適当に砂川が注文しホット一息ついていると
「優 光子さん夏休み中に戻ってくる?」
「いや~三日ぐらい前ラインしたけど 忙しくて無理だって
何か用でもあった?」
「あ~いや~別に~そろそろ決着…」
珍しく曖昧さが残る返事だ
「あのさ 余り立ち入っちゃいけないとは判ってるんだけど夕べ喧嘩した?」
「とんでもない!夕べは大変幸福でしたよ! …なんでそう思った?」
「喉乾いて下に降りたらパパが
泣いていたからさ 結構号泣してたからさすがに声欠けられなかった」
「えっ?何時頃?」
「あれは…二時過ぎていたかなぁ」
「そうか 俺は寝てたなぁ」
注文の品が届く
取り皿に何品かとり信也さんに渡した
「でもさ 仕事とかであんなに泣くかな?」
信也さんの携帯がなった
「噂すればだよ 優弥だ
お~お疲れ どうした? えっ!なんで…なんで…って…そんな急に 仕事どうするんだよ 支障ないのか?
はぁ~行くなしか言えない 行くなよ
怖いよな!解ってるよ 泣きてえょ
俺だって 馬鹿野郎謝るな 愛してるよ
なぁ帰って来たらちゃんとしよう
光子さんとも話そう もう無理
七年だぞ!いい加減離婚して貰おう
痣だけでも付けられないいように
俺も後で光子さんに連絡入れるから
じゃぁ気をつけて 四日後だな
立つとき連絡して 後危険だと感じたら逃げろ 俺の着信に三回ででなかたったら!ホテルに連絡入れて踏み込ませる
だから 場所は絶対お前がとったホテルだ!何があっても譲るなよ!あっ」
電話が切れてしまった
「何!何!パパが如何したの!
光子ってママでしょ! 話せよ
話しきかせて!どうしたんだよ」
興奮した砂川を抱き留め落ち着かせる
「信也さん 話してください
電話聞いているだけでも異常事態だってわかります!
今更優も俺も何聞いても驚きません」
信也さんは何度も深呼吸をして
気持ちを立て直そとしている
「優が落ち着かないと信也さんも話せないから…ねっ」
背中を擦りながら宥める
「優弥がいた方が良いんだけど
優弥は光子さんに呼ばれて今シンガポールに向かった」
「なんで…忙しいって言ってたのに
パパは良いの?」
「……だからこそ呼ばれた 性欲処理のために…旦那なら問題ないし大っぴらだからね」
「よくわからないんだけど あのふたりと信也さんは仲良く互いの理解者じゃないの?」
「であってもこんなに急に呼ばれるって 力関係に問題あるでしょ」
「力関係?そんなにものないよ
六年前のあの出来事で光子さんから出された条件は仕方ないと思った
流産させてしまった事
光子さんと優を傷つけてしまった事
それを考えるだけで
条件を飲むのは当たり前のように思えたしな」
「条件?」
信也さんは頷くと
「優のため離婚は今はしない
夫婦生活はもとめられたら拒否しない
この条件を飲めないのなら弁護士をたててでも仲を引き裂くと言われてしまったら 俺たちは否を認めて条件を飲むしかなかった
しかし求められて…
優弥は言いなりなっったけれど
最初は酷かったよ やりたい放題だった
俺は土下座もした
やるなら俺で良いだろともに言ったが
裏切ったのは優弥なんだから
グチャグチャの優弥を見てせいぜい悔いなさいって言われ相手にされなかった
最近で優と暮らすようになったから
酷い傷とかは減ったけれど
苛め方は色々あるからね
心を折るとか…
これは後が大変なんだよ
ボロボロになって精神疾患的な様子で帰ってくるから 心のケアがね
今回俺が傍にいないから怖がっていて」
砂川の体が震え出して泣きじゃくる
「なんだよ!それ!言いなりなんておかしいだろう そんな理不尽止めさせろ
離婚してくれよ 俺なら大丈夫だから!」
「何度も話し合ったよ 光子さんとも
でも一つの命を落とさせてしまった
俺たちの責任と
優と光子さんを裏切り裏切らせた責任は消えないんだよ
罰せられているんだよ
だけど シンガポールまで呼び出すなんて まさか考えていなかったから
…ただのセックスじゃないから
考えるだけで恐怖だ」
「痛めつけるのが目的…」
何とかできないのか!
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