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第179話

あれだけの騒ぎがカラオケであったので 家に着いたのは五時少し前だった 「お帰り!遅かったねっ お祭り始まるまで一時間ぐらいだよ~」 富永が無邪気に砂川に飛びつく 砂川もキャッキャしながら 富永に抱きつき何やら内緒話をしている ワチャワチャ組は興奮気味だな 「どうした? なんかあったな?」 矢沢は鋭いんだよ 「はぁ あり過ぎだよ 後で話すし 優も聞いてほしいと思うよ」 「了解 じゃそれまではお祭り楽しもぜ」 「おい!なんか報告ないの? 惚けるきですか~矢沢くん~ 先輩が気を利かせたんですから!」 顔赤い赤い! 「お蔭様で 大変役立ちまして  有難うございました~」 「大成功?」 「はい!俺って きっと天才的に巧いんだわ アハハハ誰かさんと違って~なぁ~」 畜生!どうやって比べるんだよ ばかばかばーか! 俺は部屋に入ったきり出てこない 信也さんが気になって 部屋を尋ねてみた 「大丈夫?ですか?」 ベッドに体を投げ出していた 信也さんがムックリ起き上がり 笑いながら 「いや~子供の力侮れない  参った…まぁまぁ今の年齢だから 言える事だったり 自分と圭吾の関係 を大切にしているからこそ  感じることがあったんだよな 今度は大人が踏ん張る時だ 本当 有り難い事に 一歩も二歩も前進出来たよ お前たちに感謝だよ」 「いいえ!こちらこそ出過ぎたかなって すいませんでした ところでこの後なんですが 信也さんは優弥さんの帰り待ちますよね  俺らはお祭り行っちゃいますけど  良いですか?」 「勿論 行ってくれ 優のふくれ面はもう嫌だからなぁ  優弥の様子で合流するかもしれない その時はラインするよ 気をつけてな」  「はい!有難うございます  優に伝えます じゃぁ行って来まーす」 部屋を出ると砂川が待っていた 「信也さん大丈夫?」 「大丈夫だ お前の行動力に驚きながら 感謝してた 後お祭り優弥さんの様子で間に合うようならラインくれるって」 「了解!じゃあ行こ!好弥お祭り行くよ!」 俺たちは合宿最後の夜を楽しむため 出かけます!!

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