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第191話
家に帰ると晩ご飯がちょうど出来上がっていた
「お手伝いしないですみませんでした
他には何か運ぶものありますか?
あっ 手拭き置きます」
砂川は本当に気遣いが凄い
家の親たちは恐縮しっぱなし
「そんなこと気にし無いの!
自分の家だと思ってね
さてご飯にしましょう」
美味いよコロッケ!母さんのは
抜群だよ~
砂川は作り方を一生懸命聞いていた
「今度圭吾に作ってあげたいんです」
だって!!
「甘やかさないのよ!つけ上がるからね」
「おい!何言ってくれちゃうのかな?ばばあは?」
「言ったね~言ったね~
コロッケ食べさせない!
優ちゃんとおとうさんで食べて!
圭吾なんかにあげないからね!
ばーか」
「こらこら 圭吾ばばあは駄目!
謝りなさい 母さんも子供じゃぁ無いんだから
まったく 煩くて 単身赴任して正解!優くんも遠慮しないで 文句言ってね」
「はい!でも仲良しですよね
羨ましいし 大好きです この感じ!」
砂川の言葉に気を良くしたばばあは
俺にコロッケくれました~
砂川に免じてだって
有難うなあ~ よくわからんけど
「明日はお墓参りだから
九時ぐらいに家出るから
その前に朝食ね」
「はい!七時半ぐらいで良いですか?」
「良いよ~パンで良い?」
「はい!パン大好きです」
「ったく 優は小学生か?いちいちはい!はい!ってさ」
ばばあが脳天チョップを繰り出した
「痛ぇなあ~ 何だよ!」
「優ちゃんが普通なの!お前が生意気なの いつも返事しないだから!」
「いつもは大袈裟だ!けど
はいはい すんませんです」
砂川が耳打ち為てきた
「圭吾はお母さんに甘えたいんでしょ!
可愛い~」
にゃろう~後で見てろ~
まあね元々仲いいから
俺の家族
何とか食べ終わり
片付けはふたりでやると
砂川が言い張り
ばばあは親父とテレビを見ている
肩なんか寄せて
息子たち見てますよ~
でもなぁ
ふたりも久しぶりだからね
仕方ない~
って
俺達も片付けながら
キスしたい放題だ!
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