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第192話

翌朝朝食を四人で賑やかに 済ませ 霊園まで車で向かった 砂川と俺は二時間かかる道のりを ばばあがお菓子や飲み物やらを買い込んでくれていたお陰で 遠足気分を味わっていた 特に砂川は家族でこう言った楽しみは記憶にないようで 盛り上がりが半端無かった 「圭吾!楽しい!スッゴく楽しい!」 しりとりやナゾナゾ まるで小学生だ でも砂川の可愛く緩んでいる 笑顔は…食べてしまいたい! いや~あっと言う間に霊園に着いて  掃除をして花を飾り ロウソクつけ お線香を供え 手を合わせた 「お祖父ちゃまとお祖母ちゃまが入られてるんですか?沢木家ってあるから お母さんのご実家にもお墓参り行かれるんですか?」 「あ~私は何と言うか~ 天涯孤独的なのよ  だからお墓無いから お墓参りは一カ所で楽ちんよ!」 「この人は凄いんだよ 独りで頑張ってきた だから  馬力が違うんだよ~ まあそれはまた追々話す事して お昼は?」 「この近くに鰻屋さんがあるの 優ちゃん鰻は大丈夫?」 「はい!大好物です!」 「じゃぁそこに行こ~」 鰻か~本当久しぶりに食べる! 砂川が小声で 「圭吾 何だか失礼な話し為ちゃった 気分悪くさせてしまって ごめんなさい」 「優は何も悪くないし 親父たちは何とも思ってないから心配しないでいいよ~」 然しそれ以後砂川は俺の洋服を摑んで離さなくなった 拙いかなり緊張為ている 「優?少しふたりなる?」 そう声をかけると 砂川は小さく頷いた 鰻屋が霊園から歩いても十五分ぐらいなので歩くと伝え親には先に店に行って貰った 親父たちも砂川の様子に気づいていたようだった 車を見送ると砂川は抱き付いてきた 「ごめんなさい 調子に乗った お家の事に踏み込む形になってしまって」 「優は気にしすぎだよ この話はいずれ する事になるからさ なっ! ばばあが話すのが一番いいから 俺も話さなかったんだよ ごめんな」 「違うんだ そこじゃないんだよ  自分が一言多くて みんなの気分を害した事 距離感が掴めないところが 嫌なんだ……ごめんなさい」 「……そっか そっか でも 親父たちは優が踏み込で来たなんて思ってないし 距離感だって ちゃんと為ているって思っているよ それに優の質問は普通っしょ」 物事の感じ方は 人それぞれだ 当たり前にそう思っていた 判っているつもりだった でも 相手を理解為ていくことは そう簡単じゃないって 考えるようになった つもりでは いつかズレていく 気づかないうちに 砂川とはそうなりたくない 「圭吾 どんな些細な事も 話していきたい 恋人の感じていること いっぱい知りたいし 知って欲しい 面倒くさい時もあるんだろうけど だから  今日は有難う ふたりの時間を作ってくれて 俺はとっても嬉しかったし 心が安定出来たよ!」 砂川!お前てやつは 大好きだ! どうしようも無いぐらい!

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