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第194話
矢沢をソファに座らせると
砂川が水を渡した
「有難う……好弥は……心配だ
あいつは俺を待ってるんだよ!
行かなくちゃ……好弥」
「新一 落ち着いて ねっ」
矢沢の母親は背中を擦りながら
寄り添う
「新 状況説明出来る?」
頷く矢沢は話し始めた
「学校が始まるとなかなか時間取れなくなるからこの休み中にきちんとしたくて好弥と相談して
ご両親に時間を取って貰った
一応手土産を持って……
俺だからさ単刀直入に話した
好弥と付き合っていること
これからも真面目に付き合いたいなのでお許しを頂きたいと
話した……好弥とふたり頭下げたけど 怒鳴られた
たぶらかすな 変態って言われて
そこで言い換えしたんだよ
それはこの時代にはそぐわない
考えではないか
自分たちは真剣に考え
付き合い始めたって話した
そしたら殴ら追い出された
好弥は引き摺られて奥の部屋に……
それを抜け出して来たんだけど
また連れ戻された
ビンタ食らってたよ
行かなきゃ 俺行かなきゃ
守るって約束したんだよ……
圭吾!優!力貸してくれよ
頼む」
砂川が矢沢の手を取り
「あちらは同性だから認めない
だけ?例えば 地主さんだから
財産とか心配してるとかね
後 俺と圭吾のことは話した?」
「ふたりのことは話さないと好弥と約束為たんだ
もしって話し為てただろう?
だから最後の砦として」
「よかった よかった」
「で 解決策はあるの?」
砂川の携帯が鳴った
「信也さん?えっ好弥がそっちに!
うん すぐ帰る それまでよろしくお願いします!」
「好弥が家に来てる 兎に角
帰る!圭吾 新 後どうするかは
好弥と話してからで大丈夫だと想います」
「親父 悪い優の家まで車で送って欲しい」
「判った 矢沢さんは一度薫ちゃんの様子見に行った方が良いしね」
「すみません では一度戻ります
新一連絡するからね 好弥くんとちゃんと話してね お母さんたちは
味方だから」
「母さん!有難う! 連絡するから」
俺たちは砂川の家に急いで向かった
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