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第205話

あ~夏休みも終わってしまったよ。 部活に勉強~ そして文化祭があるのだ! 砂川は結構忙しくなるようだ。 文化祭全体の飾り付けと自分の作品を仕上げらながら、下級生の作品を先生と面倒みるんだってさ。 砂川自身の絵も大分構図を変えたらしく、帰宅も遅くなる事が増えてきた。 部活が終わり美術室の方を見ると まだ明かりがついていた。 「好弥!悪い今日の夕食の支度交代して貰って良い?」 「OK買い物ある?」 「いや~下ごしらえしてあるから ハンバーグを形成して焼いて。 それにサラダも作ってあるからさ 後はみそ汁作ってよ~具は豆腐とワカメね ご飯はもう炊き上がっているから」 「優を待つの?」 「ん!たまには居てやりたいんだ教室にさ」 「お疲れ~お~お前らも今か?」 富永は汗だくの矢沢にタオルを投げる 「アッ!サンキュー~」 「今日は圭吾は優を待っているって、俺たち先帰るよ~」 「飯当番は?」 「大丈夫!引き継ぎしてますから~」 暫くワサワサ為ていた教室も 七時過ぎると殆ど人気が無い。 「砂川先輩!お疲れ様でした!」 「お疲れ様!気をつけてね!」 パタパタと走ってくる…… そう~あれは愛しい恋人だ! ガラッとドアが開く。 「えっ?圭吾!圭吾!待っててくれたの? 嬉しすぎるよ!」 恋人は飛びついてきた。 「お疲れ様!」 誰もいない教室…… 抱き締めて唇を重ねる。 思い出すね。 あれからたった四カ月のうちに 俺たちの世界は随分変わっていった。 「優?……お前が俺のすべてだよ」 砂川は俺の胸に顔を埋めて 「圭吾……愛している……ずっと一緒に生きて行く」 離れたくないんだ 抱き締めていたいんだ 今この一瞬を愛しい人と……

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