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第211話

 それから勉強を頑張った俺は、産まれる前から数学が得意だっだっのではないか? と錯覚するぐらい素晴らし出来だった。  俺だってやればできる子~なんだよ~ 気分が良いついでに、砂川にダメもとでお願い為てみることにした。 何を? ってそりゃ……あれしかないでしょ! 「優~お願いがあるんだけど~」 ベッシ!頭叩かれた?何故? 「圭吾くん? 後は大丈夫ですか? 例えば……現国とかは?」 「俺は……行けると思います!だから~したい~」 俺にしては頑張って煽るような目つきをしてみた。 えっ!砂川が豹変したァあ。  俺の胸におでこを擦り付けて、 「ああ~抱き締めて~圭吾~触れて欲しいの~」 俺を見上げるその潤んだ瞳を見てしまったら、俺の辞書に我慢なんて言う言葉はない!!!全ての理性をかなぐり捨てて、きつくきつく抱き締めてしまった。 「痛っ!痛っ!痛い~バカ!」 「ごめんね~でもね許してよ!最近しっくりきてなかったょ? 原因が判ったからには!俺はやるよ!期待してくれ~」 「シ~ッ声が大きい!」 それから可愛い唇が無音で動く 「キスして」 勿論!優しく優しくしてあげるよ。 砂川をベッドに寝かせて頰を撫ながら、見つめる瞳が潤んでいる。  綺麗だっ!眼鏡をとった砂川は本当美人なんだよ! 「眼鏡は優を可愛く見せるけど…… 全てをとると妖艶だよ」 「恥ずかしい事言わないで~圭吾好き……愛して……いっぱい」 「うん……大事に大事に為たいから、ゆっくりとね」 俺たちは生まれたままの姿になり、体を重ねていく。 この愛しさが温かくて泣けてくる! 「好きだよ……優……優」 砂川の全てを丁寧に愛したい。  砂川の感じる耳朶を甘噛みすると 可愛く鳴いてくれる、堪らんぞ。 硬くなった俺自身を砂川のお腹にそっと押し付けながら、深く長いくちづけが止まらない。 やっと離れ、首筋から鎖骨に舌を這わせていく。 「印付けたい……だめ?」 砂川は笑いながら 「ダメ~明日体育があるでしょう? 誰かに見られたら恥ずかしいから~」 「一つだけ!小さく~」 「どうして? そんなに付けたい?」 「だって……優のそこには俺がいるんだよ! 堪らなく嬉しくなるよ」 「もう~そんなこと言われたら、ダメって言えない~狡い~圭吾~」 俺は鎖骨の上に小さく付けた。 「可愛い~凄く可愛いくできたよ~」 砂川は絡めている指に優しくキスをして 「大好きだよ……圭吾……幾つになっても傍にいたい」 俺たちはまた深く深く唇を貪る。 薄い胸のピンクの尖端を掌で撫ででいくと、砂川は腰を跳ね上げて感じてくれる。 「圭吾……吸って……吸って」 お強請りが上手になる砂川が、少し大人びたように見えたが、今まで俺にして欲しくても言えなかった事が、少しづつ溢れ出しているのだと気づくと胸が痛む。 ごめんな、辛かったな。 これからは、いっぱいいっぱい愛してあげるから。 「優……死ぬまで一緒だから」

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