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第七話 虹色の雫 1

アレン 「ここは………どこ??」  怯えた表情でこちらを見つめる少女。……怖いのか?そんなに僕が、怖いのか?ダディーに言われて連れてきた一人の女の子。……魔女らしい。 ルシファー 「俺の名、ルシファー。……操り人形。」 アレン 「………?」  言葉が通じない?それとも僕が間違った言葉を使っているのかな。 ルシファー 「……ル・シ・ファー。名前、俺の。」  んー……分かってないみたい。どうしよっかな。 アレン 「私をどうするつもり?」 ルシファー 「どうも、シナイヨ……。ここ、安全。」 アレン 「どうして私を攫ったの?」  たくさん聞いてくるなぁ……。 ルシファー 「君、道具。我ら必要。……それだけ、大丈夫、何もシナイ。」  ……大丈夫って言ったのに、結局彼女は泣き出してしまった。僕が怖いのかな?殺したりしないのに……あ、そうか。 ルシファー 「お腹減った?何か作ってアゲル。」 アレン 「………?」  魔女は何を食べるんだろう?カエル?蛇?虫?ダディーの研究所にたくさんあったはず。 ルシファー 「………ちょっと待っテテ。」

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