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第一話 その子の名は、ダニエル 4
ある日の昼下がり、それは気持ちのいい風がそよ吹く良く晴れた日だった。
バーロン
「………だからそうでは無いと言っておろうが!!このヘタクソめ!!(怒)」
ダニエル
「うっせーハゲ!!!(怒)」
中庭から建物中に二人の怒鳴り声が響く……。上の階の廊下を歩いていたグリフィンとドーナが、その声を聞き柵から下の中庭を見下ろした。
グリフィン
「何の騒ぎだ?」
ドーナ
「ふふふ……あの二人は本当に仲が良いな。」
グリフィン
「良いと言えるのか、あれは?」
バーロン
「全く……お前のその減らず口は父親譲りだな!!」
グリフィン
「なっ………!」
ダニエル
「あんな筋肉バカと一緒にすんじゃねぇ!俺はもっと頭も使える!!」
グリフィン
「おのれぇ……貴様等ぁ……(怒)」
ドーナ
「はっはっは………(笑)」
ローブの袖で口を覆いクスクスと笑うドーナの隣で苛立つグリフィンが握る柵がメリメリと音を鳴らす。
ダニエル
「………だいたいこんな魔術俺には必要ねぇ!!」
バーロン
「たわけっ!!このわしが貴様の様な能無しに教えてやることなど端っから何も無いわ!!」
その時、スッと瞬間移動をしたドーナが二人の間に割って入った。
ドーナ
「お主ら、互いに元気が有り余っているようだな。どうだ……ここは一つ、私から頼まれ事をしてはみぬか?」
あえて二人の興味を引くような言い草をしたドーナ。そして彼女は続けてこう言った。
ドーナ
「古き友人が居てな、もう久しく会っていないのだが……手紙を書いたのだ。ほれ、ここに。」
そう言ったドーナが懐から出した封筒の宛名には見知らぬ言葉が書かれていた。
ドーナ
「テクトと読む。ダニエル一人では心配だ……バーロン、お主も同行してはくれぬか?私からのお願いだ。」
バーロン
「そんな使いに行く訳がなかろう!わしを誰だと思っておる(怒)」
ドーナ
「そうか、それは気の毒だ……先日、いい酒が手に入ったのだが……」
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