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第一話 その子の名は、ダニエル 5
ダニエル
「………何でこうなるんだよ。行かねぇっつってたじゃねぇかよ!」
バーロン
「やかましい!黙って歩け!!(怒)」
密林の中を歩き続ける二人。度々手の平を返してはコンパスに変わる青白い気体を眺め、また歩き続ける、そんなバーロンの背中にただ付いて行くダニエル。
ダニエル
「いつになったら着くんだよ、だいたい知ってんのか?そのテクトって奴のこと……」
バーロン
「ミイラの親とも呼ばれるボロ雑巾の様な年寄りだ。」
ダニエル
「………ひでぇ言い方だな。」
バーロン
「お前も奴を見れば同じことを思うに違いない。」
垂れ下がったツタが生い茂る密林の中、何度その手でツタを払っても次から次へと垂れ下がり視界を遮る。ついに耐え切れなくなったバーロンが手の平から巨大な鎌を抜き取り、両手で握りしめたその鎌をシュン……!と真横に振った。「何も切れていないじゃないか…」とダニエルが内心であざ笑った瞬間、バサバサバサ……とツタどころかある一定の高さ以上の周囲の林が地面に落ちた。
ダニエル
「……マジか。」
バーロン
「役に立つ鎌だな。」
ダニエル
「……草刈りのために鎌を振るってる死神はあんたくらいだろうね。……にしても、ドーナは一体何を考えているやら……よりによって俺とバーロンと組ませるなんてよ。」
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