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第66話
5ー11 番を求めて
それから、どのぐらいの時間が過ぎたのか。
俺は、いきたくてもいけないという地獄のような責め苦の中で、少しでも快楽を拾おうとして体を身動ぎさせていた。
だが、もどかしい思いが募るだけだった。
俺は、いくこともできずに、涙を流して堪えていた。
ガイ!
俺は、ただ、一心にガイが戻ることを願っていた。
だが、夜が更けていってもガイは戻ってこなかった。
「ふっ・・」
俺は、涙と涎で顔をぐちゃぐちゃにして、待っていた。
そんな時のことだ。
部屋の扉の向こうで足音が止まった。
俺は、期待に胸を踊らせて扉が開くのを待った。
ガイっ!
俺は、心の中で叫んでいた。
そして、扉が開いてガイの姿が現れたとき、俺は、それだけで達してしまった。
「ぁぐっ!」
俺は、恥ずかしさに身体中が熱くなるのを感じていた。
部屋に入ってきたガイは、1人ではなかった。
ガイは、テオを伴っていた。
「おやおや、私の姿を見ただけでいってしまったのか?ティル」
ガイは、あきれた様子で俺を見おろしていた。
俺は、なんとか体を隠そうとしてもがいた。だが、それは、無駄な努力だった。
俺の中心は、すぐにまた固く頭をもたげていた。
なんでっ?
俺は、泣きながらガイたちを見上げていた。
「こんなにもここを濡らして。ほんとに淫乱な」
ガイは、口許を歪ませて俺を見おろしていた。
「まさか、他の番にまで手を出そうとするとは。十分、可愛がってやっていたつもりだったが、まだ、足りなかったと見えるな」
「んんっ!」
俺は、必死に頭を振った。
涙しながら2人を見上げている俺にガイは、冷たく微笑んだ。
「すぐに楽にしてやる、ティル。テオにも、見せてやろうな。お前がいくところを」
「ふっ!んぁっ!」
俺は、泣きながら許しをこうたが、ガイは、気にもとめずにローブを脱ぎ、俺の方へと近付いてきた。
俺は、痛いほど固くしていた。
もう、限界だ。
だが、テオの見つめる前でガイにいたぶられたくはなかった。
「あぐっ!」
俺は、なんとか逃れようと体を身動いだ。
ガイは、欲情の滲む瞳で俺をとらえると囁いた。
「どんなときも、番に求められるということは、いいものだな、ティル。そんなにも我々をお前は、求めている」
「んぅっ!」
俺は、体を強ばらせた。
ガイっ!
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