67 / 110
第67話
5ー12 見ないでくれ!
ガイは、俺の開かれた両足に触れるとその間に体を滑り込ませた。
「いくぞ、ティル」
ガイは、いきなりその熱い昂りを俺のすぼまりへと押し当てた。
その熱を感じて、俺は、びくんっと体を跳ねさせた。
めりっと音がして、俺の体をガイは、無理やり押し開いていく。
俺は、ぎゅっと目を閉じて歯をくいしばり堪えていた。
ガイは、俺の体をその固くて太いもので貫いた。
俺は、その衝撃で呻き声をあげながら精を吐いていた。
「ぐっ!んぁっ!」
鋭い痛みに、顔を歪ませた。
だが、さんざん快楽に慣らされてきたこの体は、すぐにガイを受け入れてぐちゅぐちゅっと淫音をたてて、快感に体の中のものを締め付けた。
「はっ・・うぅっ!」
もう、止まらなかった。
俺は、テオの目の前で何度も何度も達していた。
涙を流しながら達している俺にガイは、満足げに囁いた。
「もう、女など抱けないだろう?」
「ふぐっ!」
奥の奥までも穿てれて、体をふるふると痙攣させている俺をさらに突きながらガイは、俺に命じた。
「わかったら、もう、他の番に手を出すな!」
「ぅぐっ!」
俺は、激しく責め続けられて、何度も達して、もう何も考えられず、ただ必死に頷いていた。
それでも、ガイは、執拗に俺を責め続けた。
「そう、だ。淫乱なお前が俺のいない間に他の番に手を出さないように贈り物をやろう、ティル」
ガイの言葉を俺は、もう、ほとんどきいていなかった。
それどころじゃねぇし!
「ぐっ!んあぁっ!」
呻き声を漏らして体を捩っている俺の内腿に舌を這わせてガイは、囁いた。
「これからは、私のいないときは、このテオがお前の相手をする。他の番と寝ることは許さん!わかったか?ティル」
「ふぁっ!あぁっ!」
いっそう奥深くまで責められて、俺は、堪らず背をのけぞらせて乱れていた。
テオは。
そんな俺を冷ややかな瞳で見おろしていた。
見るな!
俺は、泣きながらテオから視線をそらして、目を閉じた。
見ないでくれ!
だが。
テオは、俺から目をそらすことはなかった。
テオは、ガイに抱かれる俺をじっと見つめ続けていた。
俺は、テオの目の前でいき続け、やがて、意識を手放した。
ともだちにシェアしよう!