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第97話

 8ー2 愛撫  「私もお前を愛している」  シロアは、俺にキスを降らせながら言った。  「半年、待った。もう、これ以上は待てない」  「シロア」  俺は、シロアに組み敷かれたまま告げた。  「俺は、シロアが嫌いじゃない。けど、俺の心は、別の連中のもとに置いてきている。それでもよければ、俺を抱けばいい」  「ティル」  シロアは、俺の首もとへと噛みついてきた。  「それでも、いい。お前が俺を見ていなくても、かまわない。それでも、私は、お前が」  「シロア」  俺たちは、ベッドの上で抱き合った。  シロアは、余裕のない様子で俺の体を暴いていくと、ぷっくりと膨らんだ俺の胸の頂に吸い付いた。  「んぁっ!」  俺は、シロアのことを抱き寄せた。  獣人の成長は、はやい。  そして、彼らは、人の何倍も長生きする。  シロアは、俺と同い年ぐらいらしいが、俺よりずっと若く見える。  俺の脳裏にふと、子供たちのことがよぎったが、俺は、頭を振ってそれを振り払った。  子供たちは、少し前から夜間は、子供部屋でシロアの用意してくれた子守りと一緒に寝ていた。  獣人にとっては、それは、ごく当たり前のことだった。  彼らは、親離れするのもはやい。  それが、おれにとっては、少しだけ寂しかった。  シロアは、俺の体をむさぼるように味わっていった。  頭の先から足の先までも。  身体中にキスをして、舌で舐めていく。  まるで、俺を食らい尽くそうとするように。  俺は、その情熱に身を焼かれてただ喘いでいた。  シロアは、最後に俺の固く芯を持ったものに口づけた。  すでに、そこは、シロアからの全身への愛撫によって先走りでしとどに濡れていた。  ぴちゃぴちゃと音をたてて、シロアは、うまそうに俺のものを舐めた。  「あぁっ!も、そこ、だめぇっ!」  俺は、シロアの背に爪をたてていた。  もう、体の奥が甘く疼いていた。  はやく、シロアが欲しかった。  「も、後ろ、欲しい・・」  俺は、何度もシロアの愛撫によって達してしまっていた。  これ以上は、苦しい。  俺は、はやく、とシロアにねだっていた。  

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