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第20話

「龍成のヤツ、帰ってくるなり幸せそうな顔で光希の服の匂いを嗅いでいただろう?さっきもそうだ。服にしがみつき、光希の匂いを堪能しながら満足そうな顔で寝ただろう。龍成は普段は寝付きが悪いんだ。昨夜もそうだったが、きみに抱っこしてもらい、駄々を捏ねることなくものの五分で寝るとはな。きみには驚かされてばかりいる」 突然、背後からぎゅっと抱き締められた。 「りょ、りょ、遼成さん!?」 驚いて裏返った声を上げたけど、腕は離れなかった。 それどころか、気付けば背中にも彼の温もりが伝わってきた。 背後からぴったりくっつかれて抱き締められて。混乱に固まったまま言葉を探すも、頭がうまく回らず見付からない。 すっかり固まっていると、 「気持ちがいいな」 耳元を美声が掠めた。 のぼせているかのように頬が耳朶が熱くなり、ドキドキが止まらなくなってしまった。 完全に固まっていると、 「やっぱりこうしていると気持ちがいいな。よく眠れそうだ。龍成がきみを独り占めしたくなる気持ちがよく分かるよ」 遼が微かに微笑んだような気がした。

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