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愛と狂気。

「ええ、そうです。やっとわかってくれましたか? 俺はですね。葛城さんに女がいるって知った時は本当はメチャクチャ嫉妬したんですよ。それなのに貴方は俺の気持ちなんて知る気もなかったですよね」 「なっ、なんだと……!?」 「なのに貴方はあんなメス犬と仲良くして、俺の事はそっちのけだったんで、こっちはヤキモキした毎日を送りましたよ」 「阿川、お前は何を言っているんだ…――?」  俺はわけのわからない事を言い出すあいつを目の前に、顔からは尋常じゃないくらいの冷や汗をかいた。そして、緊張がピークに達するとあいつは笑いながら俺の体を触ってきた。 「ツッ……!?」  着ているYシャツの中に手を忍ばせると指先で乳首を摘まんで転がしてきた。 その強弱につけ加えて先を摘ままれると、自分の体はそれにビクッと反応して厭らしい声が漏れた。 「あっ…! っ……や、やめ……!」 「――アレ? どうしたんですか葛城さん。まさか、感じてるんですか? それとも自分の後輩にこんな事されて悦んでいるんですか?」 「ち、ちがっ……!」 「貴方は嘘つきですね、ほらまた体をビクビクさせて悦んでる。ここは素直に悦んでるみたいですよ?」 「阿川、お前っ!!」  奴はそう言って笑ってきた。その笑い方はまるで、いけない悪戯を楽しんでるようだった。 「でもそれはもう終りです。貴方はあのメス犬と別れてくれた。これでヤキモキするような思いもしなくて済むんですからホント清々しますよ――」 「っぁ……あ、阿川……っぅ……!」  あいつはそう言うと怪しく笑ってみせた。その笑みに狂気すら感じた。そして、尖った乳首を指先で弄ばれると体が再びビクッと反応した。 「貴方をだれにも渡したくはありません。これは俺の本当の気持ちです。信じてくれますか?」 「っ…! やめっ……! ぁっ…――!」  あいつは乱れる俺をジッと見つめてきた。その視線に体はさらに熱くなったのを感じた。 「ばっ、ばかを言うな…! 俺に何を信じろと!? 俺はお前の気持ちを受け入れる事は出来ない!!」 「葛城さんが俺の気持ちを受け入いれなくても、俺はこの気持ちを抑えることは出来ません! 貴方が好きです…――!」 「ぁっ…!」  阿川は再びそう言ってくると、今度は俺の乳首を舐めてきた。その快感に体は震えた。 自分の気持ちとは裏腹にどんどんあいつのペースに呑まれていくのを感じた。

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