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愛と狂気。
阿川は俺の口にハンカチを無理やり押し込むと、冷たい表情のままズボンの上から、俺のアソコを乱暴に擦った。さっきとはまったく違う態度だった。 乱暴につけ加え、激しく上から擦られると、全身が快感と痛みに身を震わせた。
「ンッッ!!」
あいつは乱れる俺を冷たい瞳で見つめていた。まるで人をモノのようにしか見ていなかった。俺はそんなアイツに体をオモチャのように扱われた。痛みと快感が絶頂に達するとあいつはそこで手の動きを止めた。その瞬間、体がビクビク痙攣した。頭も朦朧として、自分でもわけがわからなくなった。ただ、この痛みと快感だけはリアルだった。あいつは手を止めると悪戯に笑いながら耳元で囁いてきた。
「厭らしいな葛城さん。俺に今、強姦されているのになんで体を痙攣させてるんですか? それとも俺に、こんなことをされて悦んでるですか?」
「ンンッ…――!」
その言葉に首を横に振って否定した。するとあいつは俺のズボンのベルトを緩めると、そのまま下に下げさせた。ズボンを下ろされると両足を震わせた。
「あれ? 先輩、こんなことされて悦んでるなんて嘘つきだなぁ。ここは嫌だとは言ってませんよ?」
「ンンッ…――!」
あいつは耳元でそう言うと、下着の中に手を入れてきた。そして、素手で触ってきた。その快感に身体は熱くなった。よりによって同じ同性に触られている。それは自分にとっては衝撃的な出来事だった。まさかそれをこいつにされてるなんて夢にも思わなかった。
――だが、体は自分の気持ちとはウラハラにあいつに感じている。体の自由を奪われた支配は屈辱と痛みと快感の連鎖反応だ。俺は自分でも知らずにその支配に少しつづ、体と精神を侵されていった。
「先輩のここ、なんで濡れてるんですか? 俺に強姦されて悦んでるなんて変態ですか? 口では嫌だとか言ってるわりには随分と素直な体ですね。ホラ、今の聞こえましたか?」
「っう…――!」
「ほら、厭らしい音がするでしょ? ここなんかこんなに濡れて下着にべっとりとついてますね。どうして強姦されてるのに貴方のここは悦んでるでしょうか。ほら、まただ。葛城さんあっちの素質あるんじゃないんですか?」
「ンーッ!!」
あいつはそう言って俺のアソコを素手で触って上下に擦った。無理やり引き出される快感に体はどんどん熱くなった。そして、その快感に全身がビクビクと波を打つように痙攣した。
「ンンッ…! ッン…! ンッッ!!」
その瞬間、あいつの手の中に温かいものを吐き出した。よりによってあいつの前で射精してしまった――。
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