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化身―カフカ―
「目を反らさずに見てください。ほら、俺は貴方に今欲情しているんです。これはその証しです――」
その言葉に体の奥がウズいた。まるで本能がそれに反応するかのように、体中が熱くて仕方なかったのを感じた。あいつは目を反らそうとする俺の目の前で、アソコを曝け出して見せてきた。その生々しい光景に体がウズいた。
――いやらしい。俺の体はあいつのせいで、ドンドン厭らしくなってきている。そんな俺をあいつは上から笑って見つめていた。油断しているとアイツがキスで唇を塞いできた。
「ンンッ……!」
絡みつくようなキスに頭の中が痺れてくると、俺はそこで唇を奪われて黙らされた。そして、唇を奪われると体はさらに火照った。
「っ……はぁ……」
阿川は俺をキスで黙らせると自分のアソコを目の前で触って擦った。その行為に目が離せなかった。ジリジリと熱く火照り、喉が急に渇くと唾を飲み込んだ。あいつは自分のアソコを半勃ちさせるとそれを見せてきた。
「葛城さん、俺が貴方に何して欲しいかわかりますよね?」
「っ……!」
「そのお口でご奉仕してもらいましょうか?」
「だっ、誰がお前のなんか口に咥えるか! そんなのは死んでも御免だ…――!」
「嫌とか言って貴方は本当にウソつきですね。貴方の体は、俺を欲しくて堪らないはずですよ?」
「誰がお前なんかっ!!」
「俺は貴方が欲しくて堪りません。体も心も何もかも全部のものにしたいです。たとえそれが卑怯なやり方でも構いません。貴方が欲しいです――」
「っ……!」
阿川のその話しは俺の思考を鈍らせた。強姦されているのにも関わらず、その話しは今にも俺を堕落させようとしていた。
「さあ、貴方のその口で俺をイカせて下さい。きっとこの口の中に突っ込んだら気持ち良いかもしれませんね。ごう慢で高飛車な貴方が、噎せる姿を想像すると堪りません。淫乱な葛城さんならそれが出来ますよね?」
「誰が口に咥えるか、そんなの死んでも断るっ!!」
「ふふっ、良いんですか葛城さん?」
「な、なにっ……!?」
「そんこと言って断っても良いんですか――?」
阿川は俺の前で不気味に笑うとさっき携帯に撮った画像を見せてきた。
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