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支配のそのさき。

 あいつの長い指先が奥まで入ると気が狂ったように叫んだ。だが、あいつは淡々とした表情で、指先を激しく動かした。中をひっかき回されてお腹が苦しくなった。でも、あいつはやめなかった。それどころかさらに行為はエスカレートした。 「くううっっ!!」 「駄目ですよ葛城さん。唇をそんなに噛んじゃ、あとで大変ですよ? さあ、もっと力を抜いて下さい」 「くっ…――! だっ、黙れ! よくも俺にこんな!もうこんなことはやめろ…!!」  そう言って激しく暴れると、あいつは片方の手で口を押さえてきた。 「っ……!?」 「ふふふっ、貴方のここは嫌がってないみたいですよ。ほら、段々と緩くなってきたのがわかりますか?」 「んんっ…!!」 「嫌のわりには俺の指先を締め付けていますが、本当は欲しいんじゃないんですか?」  アイツは俺の口を押さえるとニコッと笑ってきた。その笑みに体が一瞬でゾクッとした。 「でも嬉しいな。貴方のここはヴァージンみたいですし、それってまだ男を知らないってことですよね? 大丈夫ですよ、俺が今から教えてあげますから――」 「んーっ!!」  あいつはニヤッと笑うと、今度は指先を中で怪しく動かしてきた。その瞬間、体がおおきくビクッと反応した。 「んっ…! んあっ!! はぁっ…あっ…!!」  中で指先が怪しく動くと、ジワジワと快感の波が押し寄せてきた。そして、その快感は脳天を直撃した。 『あああああああああっっ!!』  自分でもわけがわからずに乱れ狂った。あいつが触っている場所から頭はさらに刺激を受けた。もう、こうなると思考さえも鈍くなった。息をきらして天井を見上げながら、自分が今どこにいるかさえもわからなくなった。 「どうですか? 良いところに当たって気持ち良いでしょ?」 「ひあっ!!」 「急に気持ちくなって、貴方もまんざらじゃないですよね。だってそんな風な声を出すなんて感じてる証拠じゃないですか?」  阿川は俺の耳元で怪しく話すと、手を動かしながら責めてきた。俺は痛みと快感の狭間で淫らな声を出しながら気が狂ったように感じた。  もう身体が自分じゃないみたいな感覚に襲われて、更には押し寄せる快感の波に悶えた。そして、だらしないヨダレを垂らしていた。あいつは俺が目の前で、淫乱な姿を曝す程、ますます責めてきた。 「くぅっっ…! ひぃっ…! っあああああ!!」  激しく刺激されるとその瞬間、あまりの快感に絶頂に達し、体を痙攣させながら水飛沫を飛び散らせた。そして、何もかも頭が真っ白くなった――。

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