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支配のそのさき。
「くぅ、阿川っ!! お前あとで覚えとけよ! 俺によくもこんな真似…――!」
「よくもなんです? その強気なところは貴方らしいですね。体は素直なのに随分と強気ですね。本当は、もう待ちきれない癖に笑わせないで下さいよ。そんなこと言ってると勝手に入れちゃいますよ?」
「くあっ…! っあ…――!!」
「二輪挿しはお好きですか? 俺はハードは苦手ですが、貴方がお好きなら望みどおりにしてあげます。じゃあ、俺を存分に堪能して下さい」
「ぃっ…! っぁああああああーーっ!!」
その瞬間アイツのが入ってきた。メリッと内壁を押し退けて強引に入ってきた。アレと一緒にアイツのが入ってくると、それは今まで以上の苦痛と快楽が体を一気に貫いた。
「ああああああぁ――っつ!!」
一瞬にして全身を貫かれると、俺の意識は限界に登り詰めた。もうここがどこか、自分が今どこにいるかも完全に解らなくなり。密室の中に俺の叫び声だけが響いた。アソコに太い物が同時に突き刺さった。阿川は苦しむ俺を目の前にニヤリと笑って囁いてきた。
「凄いなぁ葛城さん。バックバージンなのにいきなり二本も呑み込むなんて悪い人だ。普通だったら初めてでこんな経験をするなんて、そう簡単には味わえないですよ。良かったですね」
「ああああああーーっ!!」
耳元で囁く声が俺の心をさらに煽った。自分の体に何が起きたのかさえも、もはや理解が出来なかった。ただ痛みと屈辱だけは確かだった。アイツは口を手で押さえると冷たい眼差しで笑って話しかけた。
「声、あまり出さないで下さい。声が大きいと周りに聞こえますから。 それとも腰を激しく動かして貴方をタップリと泣かせて虐めてあげましょうか?」
アイツはそう言って脅しかけてきた。その言葉に、全身がゾッとなった。そして、寒気すら感じると唇は震えた。
「良い子ですね。 大人しくしてたら、気持ち良くしてあげますよ。いいですね葛城さん…――」
そう言って話すと優しく笑いかけてきた。アイツの中に潜む陰と陽の部分を垣間見ると奴に対して恐ろしささえ感じた。さっきまでは普通だったのに急に豹変して俺を犯すとか、ますますコイツの事がわからなくなって困惑した。
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