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支配のそのさき。

「はぁはぁっ…阿川…――」 「はい?」 「1つ聞いてもいいか?」 「何ですか?」 「お前誰だよ? お前、本当に阿川なのか…――?」  そう言って尋ねるとアイツは少し困った顔をした。そして、ふと笑って答えた。 「――そうです、俺は阿川ですよ。そして今は貴方を無理やり犯すような悪いヤツです」  アソコから異物を抜くと、床にマジックを投げ捨てた。 「くぅっ…――!!」 「さすがに二本を下のお口に咥えるのは可哀想なので、仕方ないから一本にしてあげますよ」 「はぁはぁ……!」  最後は両足を開かされた状態で、だらしない格好でガクッと意識が落ちた。完全に全身から力が抜けて、抵抗する力さえも失くなって、ただ虚ろな瞳で天井を見つめた。アイツは俺の顔を軽く叩くと、ふと笑いながら話してきた。 「しっかりして下さい。落ちるにはまだ早いですよ。ほら、厭らしいケツを上げて下さい。貴方が欲しくて堪らないものを後ろのお口に|挿入し《いれ》てあげます」  抵抗できない俺を無理やりベンチから立たせようとしてきた。アイツが触るだけでも、体はビクッと反応した。そして、熱くウズいていた。もうわけが解らなくなるとされるがままになっていた。後ろから素手で前を無理やり触られて強引にイカされそうになった。  波打つ快楽に無理やり導かれると、首を振りながら必死で耐えた。だが、アイツに激しく触られると俺は堪らず声を上げてヨガった。もうこうなると自分でも思考が完全に麻痺してきて、気がついたら体は勝手にベンチから離れていた。そして、自分の本来の気持ちとは関係なくアイツに尻を向けた自分がいた。口からヨダレを垂らしながら泣きながら欲しいと懇願した――。

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