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支配のそのさき。
『ああああああああっつ!!』
全身を貫かれて乱れ狂った。そして、喘ぎながら頭を横に振って、苦しそうに身悶えた。もう何もかも、感覚さえも敏感に感じでアイツの前でヨガった。
「凄いですよ葛城さん、さっきよりもキツくて…! そんなに俺が欲しいですか…――!?」
「ンッ…! アッアッ…! ほっ、欲しい……! もっと、もっと中にっ……!」
体を突かれ快楽に溺れ、激しく突き上げられる度に気が狂いそうになった。そして、熱さと吐息が絡み合うように抱き合った。
「まったく困った人だな、そんなふしだらな姿を俺に見せて。貴方は今、俺に犯されているんですよ。本当にそれを解ってますか?」
「っああああああ――っつ!!」
そう言ってアイツが話しかけてくるとベンチに押し倒されて両足を大きく開かされた。もう頭も思考も鈍くなりされるがままだった。そして、体を熱くさせたままアイツの背中に爪を立てて夢中で求めた。正気を失ったように「もっと!」っと泣いて懇願した。理性も吹っ飛んで獣のような絡みあって重なった。
「イクッ! イクッ…――! ああああぁっ!!」
乱れまくって切なく喘ぐと何度もイキまくり。底無し沼のように土壺にハマった。もう自分でも別の生き物になっていた。アイツは欲情した瞳で、俺を上から見下ろすと耳元でボソッと呟いた。
「――想定外の淫乱ぶりに正直驚きですよ。まさか、こんな風に貴方がなるとは思いもしませんでした。きっかけはどうあれ、貴方をこうしてモノにしているなんて俺は夢にも思いもしませんでしたよ」
そう言って腰を前後に突き上げて、アイツも俺の中でイキそうな顔を見せた。
「ああ、ヤバいなどうしよう…! 貴方に本気になりそうだ…! くっ…――! ああ、俺もそろそろイキそうです……!」
「ンンッ!!」
「まだもっと俺の中に…! ぐちゃぐちゃにかき混ぜてっ…――!」
理性を失ったまま泣きながらすがると、背中に爪を立てて求めた。アイツは俺の中で熱いモノを出した。その瞬間、俺も同時にイッた。アイツは息を切らすと覆い被さってきてキスをしてきた。そして、俺の事をギュッと抱き締めた。火照った体の熱さは全身這えずるように、ジリジリと燃えて残り火のような熱さを残して刻んだ。アイツに抱き締められると徐々に理性を取り戻した。そして、俺は無言のキスを受けいれると抱き締め返した。そして、そのまま気を失った――。
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