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5.少しずつ解されて※

「もう…さっさと、済ませてください……死にそう……」 「んだよ、これからだろうが。つーか、解してやらねぇとケツが大変なことになるぞ?」 腰から流れるラインを撫でてやると、やはりピクリと反応する。 下半身も細く、どちらかと言えば女性的なラインなのだが。 反応しているレイヴン自身が身体と相反していて、とてもアンバランスにも見える。 テオドールは獲物を見定めるように目を鋭く細め、舌舐めずりをする。 「やっぱ、やめません……?挿れるの……」 「ここまでやっといてか?まぁ、無理矢理も嫌いじゃねぇけど。俺も鬼じゃねェからよ。 とりあえずちょっとやってみっから、それからイケそうか考えればいいだろ。ダメなら、挿れねぇで済ますってコトで」 ニヤリと笑いかけると、テオドールは怯えるレイヴンの上から手を伸ばして枕の辺りをごそごそと探る。 あったあった…と細い瓶を手に取ると、問答無用でレイヴンの身体に思いっきり垂らしていく。 「ひゃっ!?つ、つめたっ!?……いきなり、謎の液体ぶっかけるとか…何考えて……」 「そりゃあ、塗り込んでヤるためだろうが。ソレ用の液体だからな」 「それは、そう、ですけど……んっ…ぬるぬるする…ぅ…」 眉間に皺を寄せて、嫌そうにするレイヴンを慰めるように。ローションのような液体を臀部を中心に塗り拡げていく。 途中途中で、何気なく中へと指を少しだけ滑らせるが、滑った感触が勝るようで。 どちらかと言えば、クチュクチュと響く音が気になって、指の動きには気づかない。 「お、気に入ったか?」 「だ、誰が…っ…ンやぁ……」 「尻を解すのにもイイらしいぜ?なかなかいいケツじゃねぇの。小ぶりで」 「なぁっ…! ……も、最低……ぁ…ん…はぁ…」 時折、胸にもちょっかいをかけると。目をギュッと瞑って、耐えようとする。 レイヴンの細やかな抵抗すら、テオドールにとっては可愛い子どもの反抗でしかない。 「イイ反応。70点ってとこだな。もうちょい声あげれば満点やるぜ?」 「いらな…あぁっ……っくぅ…」 キツく吸い付き、レイヴンの肌に点々と跡を残していく。 いつの間にかほんのりと上気した肌に、ピンクの花が幾つも咲いていき、それに伴いレイヴンも言葉少なになっていく。 その間にも少しずつ後孔には指が埋まっていき、その度にイヤイヤと首を振る。 「どうした?そろそろヨくなってきたか?」 「んんっ…はぁっ……ちが……ゆび、うごかさな……あぁっ!?」 ツプリと指先が沈むと、背中を逸して一瞬固まるが。ゆるゆると中を撫でてやると、またくたりと力が抜けていく。 辛うじて顔を隠そうとしているものの、初めの頃に比べれば表情が蕩けて、 時折嬌声を上げるくらいには素直になっていた。 「イイ眺めだぜ?美形が喘ぐ様を見下ろすのは。お前の嫌いな師匠様に翻弄されてるんだもんなァー? でも、気持ちイイなら。素直になりゃ優しくしてやるよ」 「しゅ…しゅみ、わる……ぅ…んむぅ…」 顔を隠していた腕を取り払うと、顎を掴んで顔を上向きにさせて吐息ごと塞ぎ込む。 その間も解すことはやめずに、舌と舌を絡ませ、じっくりと落とし込んでいく。 歯列も舌で探ってやれば、力が抜けていくのが分かる。 負けまいとしているのか、押し返そうと突いてくるのが可愛いもんだと、 さらに攻撃を加えてやると、くぐもった声が漏れた。 「んぁ…ふ、んんっ……はぁ…っ…」 「ほらほら、息継ぎしねぇと。まぁた酸欠になるぞ?」 ペロリと唇を舐めてから開放してやると、口の端からツーっと唾液が流れていく。 浅い息が何度も繰り返されて、レイヴンは意識が朦朧としているのか。 ボーっとしたまま、口を閉じることも忘れてしまって。荒い息を逃すばかりだ。 今がチャンスとばかりにグッと指を進めてやると、意識は急に返ってきて。 気持ちよさと未知の感覚で、快楽に流されている顔が歪む。 「ふかぁ…ぁ…やぁ…も、やめ……」 「思ったより才能ありそうだけどな。今、第2関節ぐらいは沈めてやったけど。あんまり痛く無さそうだぜ?」 事実に驚いているのか、後孔はキュウと閉まって指を締め付ける。 トントンと中から刺激してやると、レイヴンは、いやだ、と訴えて涙を流す。 「お前の泣き顔は悪くねぇな。綺麗だぜ?」 「ん……うれしく、ない………」 涙の筋を舌でなぞられ、固く目を閉じてしまうが、その時にでさえ、生理的な涙がスッと流れ落ちた。 必死に快楽に落ちそうになるのを耐えている様子が相手を呷るということに気付いていないのだろうか? テオドールは笑みを深めながら、開いている手でレイヴンの髪の毛を掻き上げて整えてやる。 そうしてから、さらに中に入れた指をグッと進めていく。 グチュリという粘着質な音と共に、その動きに反応したレイヴンがたまらずに喉を反らした。

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