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7.重なる身体※

「…ふぅ……そろそろ、言いたくなったか?」 「ん……んー…?ぁ……」 「ちったぁ、素直な表情になってるじゃねぇか。蕩けてやがる。俺のこと、欲しくなったか?」 「…………」 無言でいるところに追撃で突起を摘み上げると、レイヴンが甲高く啼いて許しを請う。 「やぁっ…ビリっと、して……も、わかんない……わかんない、からぁ……」 「ほら、イイコだから。ちゃんと言ってみ?」 首をフルフルと振って緩い抵抗をしていたが、耳元で低音でそっと囁いてやると、 意識が混濁しているらしい目線をテオドールへと向ける。 「おねが……お願い、師匠。も……たすけて……熱くて…くるし……っ」 「助けてだぁ?もうちょい、ほら、もう一声。ちゃんと俺の名前を呼んでお強請りしてみろ。 イイコだから、できるだろ?」 フッと息を吹きかけると、やぁっ!とまた声を上げる。そろそろ堕ちそうになっているのが分かり、 トドメとばかりに、レイヴン、と耳元で名前を呼んでやると。 快楽に押し負けたレイヴンが、強請るような甘ったるい声でテオドールの名を呼ぶ。 「もう…我慢できない、からぁ……テオ、に……挿れてほし……」 「……イイぜ?お強請り上手じゃねぇか。今のはソソった。満点くれてやる」 笑みを深めたテオドールは、リクエスト通りに両足を持ち上げると、 グッと腰を進めて勢いよくレイヴンへと己を突き刺した。 「……っあぁぁ!?……ぁ…っぐ……」 突然の容量に堪えきれずにレイヴンの瞳から涙が絶えず溢れ続ける。 それでも身体はビクビクと震え、今のひと突きで軽くイッたのかレイヴン自身も震え白濁が吹きこぼれている。 「…すっげぇ、締め付けだ。おい、レイヴン。息吐け、息。これじゃ、動かせねぇ」 「はぁっ……はっ……はぁ……」 言いつけ通りにレイヴンも呼吸を繰り返すが、どうしていいのか分からずに、苦しそうに息を逃すばかりだ。 仕方なく顔を近づけて唇を啄んでやると、感触に落ち着きを取り戻したのか、身体の力を少し抜いて、 テオドールへと体重を預ける。 「ったく、世話のかかる。世話焼くのは嫌いじゃねぇけどよ。ヤる時までとはな?じゃ、動くぞ?」 「師匠が…悪い……も、辛い……お願い、だから。ゆっくり……」 「へいへい」 適当に相槌を返すと、トントンと緩く身体を揺さぶって、感触に慣れさせていく。 すると、最初は苦しそうに涙を流していたが、次第に声色に甘さが混じり、 テオドールを感じようとレイヴンからテオドールの身体を引き寄せてきた。 「んぁ…ぁ……ん…」 「良さそうじゃねぇか。俺もなかなか……コレはコレでイイな。名器ってヤツか」 「そういう余計なこと…言うから。恋人に振られるん、じゃ……?ふぁっ!」 図星をつかれた瞬間にテオドールが反撃とばかりに後孔の奥を突き、レイヴンからは甲高い声が上がる。 文句が出る前に、テオドールはレイヴンの腰を更に高く持ち上げて、ゴツゴツと奥を叩き始める。 「あぁっ…んぁっ!はっ…はあっ…はげし……っぁ!」 「結構ダイレクトな感じ…か?すっげぇ、絡みつき方は、悪くねぇ…な?」 「あっ…んっ…そこ、は……ひゃぅっ!」 「あぁ?何だよ。ここがイイのか?」 ゴリゴリと何度も擦ってやると、その度に、何度も何度も声を上げて喉を反らし、 レイヴンの意識は快楽で塗りつぶされていく。何度も与えられる刺激に、自分が自分でなくなるようで。 それでもこの波に抗うことができずに染められていく。 突かれる度に、ピュッピュッと白濁がシーツを汚していくが、そんなことに気付く意識も残っていない。 「あぁっ!やぁっ!あぁぁっ!そこ、むりぃ…っ」 「無理だぁ?気持ちイイの間違いじゃねぇの?」 「分かんな…ぁっ!こんな、の……しらな……あぁぁっ!」 「イイ声で啼いてる。いつもこれくらい素直だと可愛げがあるのによ?朝も昼も夜も、毎日どこでも可愛がってやるのに… お前が素直だったら、もうちょい早くモノにしてるところなんだがなァ?まぁ、いいか。十分待ってやったし」 テオドールの独白はレイヴンの耳にも何となくは届くが、今はそれどころではない。 言葉が入ってきては流れていってしまう。 「は、はぁっ!?……だれ、がぁ…っ…何、言って……」 「今のレイちゃん。エロくていいぜ?これなら俺も、イケそうだな。中、俺ので解れてきてんの、分かるだろ?」 テオドールの言っていることも理解しているのかしていないのか、それでもテオドールが与える刺激は気持ちが良くて。 レイヴンもテオドールの存在を感じながら、うわ言のようにテオドールの問いに素直に答える。 「ん……俺の…中…?熱いの、で……いっぱい……で。大きくなって……んぁっ!奥、グリグリって、したら… 飛んじゃ……」 「奥か?ハハッ!そりゃあいい!ほら、イっちまえって!」 「ふぁっ!?あ…あ、あ、……あぁぁぁっっっ!!!」 最奥をトドメとばかりに深く叩きつけると、レイヴンの全身がガクガクと震えて、中と外とで両方でイッてしまう。 テオドールはつられてイきそうになるのを、何とか堪えて無理矢理に中から引き抜いた。 その引き抜いた振動でさえ、レイヴンの意識を苛み、ビクビクと身体が反応を返す。

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