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24.ご奉仕の後は※

「動きは早くねぇが……そろそろレイちゃんが限界だよなァ?後、もうちょいで……」 「…ん……ン、ぁ……ぁむ…っむ、ぐぅぅぅっ!?」 何度目かのピストンで、テオドールはレイヴンの口内で達し白濁液を吐き出していく。 口内に広がる味と熱さに顔を顰めて、レイヴンは喉奥の奔流が必死に終わるのを待って耐える。漸く勢いがなくなってテオドールが自身を引き抜くと、レイヴンが両手を床に落として下を向き、ケホケホと咽る。 「…………はぁ……はぁ…っ…」 「飲み込んだのか?偉い偉い」 「……っるし……はぁ……って、飲み込まされ、たの……間違い、だから……」 何とか息を整えながら顔を上げて、レイブンはテオドールをひと睨みするが、テオドールは愉しげに笑うばかりだ。 「ほぼ俺がヤラせたみたいなご奉仕だったが、初めてにしちゃあ悪くねぇか」 「はぁ……コレで、もう。おしまいで、いいですよね……?」 テオドールは口元をグイと拭っているレイヴンを見ながらニヤニヤしていると、咳払いをして何とか体裁を整えようとして逃げ出そうとしているのが分かり、そうはさせまいと両足で身体を挟んでさらにしっかりとホールドする。 「ちょっと!意味の分からない行動をしないでくださいよ!」 「それは聞けないお願いだなァ?頑張ったレイヴンを褒めないとな。師匠として」 「こういうので褒めないで、もっと普通のことで褒めてください。どうせなら」 「お前は普段良くやってるほうだから、別段褒めるまでもねぇし。そんなに撫でて欲しいのか?」 「別に、そういう意味で言ったわけじゃないですけど……」 普段の腹の立つニヤニヤ顔ではなく、仕方ねぇなぁと、優しく笑いかけてくるテオドールに面食らいながら、レイヴンは大人しく受け入れて、暫く髪を梳かれる感触に身を任せる。 そのうちに膝の辺りに頭を乗せて、ゆっくりと目を閉じる。 「……何だよ、意外と嬉しそうにしてるじゃねぇか」 「悪意がなければ、別に。撫でられるの……嫌いではないですけど」 「そうか。なら、ご褒美で優しくしてやろうか?」 撫でていた手をレイヴンの頬に当ててやんわりと撫でると、擽ったそうにそっと目を開ける。挟んでいた力を緩めて、テオドールは身体を屈めて瞼にふわりとキスを落とす。 「ほら、今度はコッチに座れ」 いつもとは違う雰囲気のテオドールに戸惑ったままのレイヴンを一旦立たせてから、今度はレイヴンを自分の前に座らせて、背後から抱きすくめる。首筋に優しく口付けながら、レイヴン、と名前を呼ぶと、はい、と小さな声で返事が聞こえる。 「お前がぶっ倒れてたのを見た時、冷静なつもりだったんだがなあ……」 「……心配してくれたんですよね?神殿の結界を破壊して押しかけるくらいには。それって……俺が魔塔主の弟子だから、ですか?それとも……」 「……さあなぁ?まぁ、お前を好き勝手する権利があるのが俺だけなのは間違いないな」 「何ですか、それ……。素直に白状すればいいのに。師匠、俺のこと好きなんでしょう?」 首だけで振り返り、意味深に笑いかけるレイヴンに。調子にのるんじゃねぇよ、と言いながら、唇で一瞬言葉を塞いでしまう。そのまま額をくっつけて、至近距離で話を続ける。 「……なぁ、好きだって言ったらヤラせてくれるのか?」 「また、すぐにエロ方向に話を逸らす……。それとこれとは別、ですけど。俺も、スキンシップくらいはいいかなって。それに俺が意思表明しないと、勝手にヤラれるから、それも嫌なので」 レイヴンは不承不承といった様子で、時折テオドールの表情も見ながら困り顔を浮かべている。テオドールは煽りはしないが、会話の合間に触れるだけのキスを繰り返す。 「で?」 「今日は……許します。というか、先程から当たってるんです。師匠のが。何でもう復活してるんですか……」 先程達したはずなのに、もう硬さを取り戻している雄がレイヴンの尻の辺りを突いて、抱きすくめられているのと同時にムズムズして仕方なかった。どうしても気になってしまい、甘い雰囲気なはずだったのに、そちらに気を取られてしまう。 「レイちゃんが素直で良い子だから?」 「……やっぱり、しないで帰りましょうか?俺はそこまでじゃないし」 「まぁまぁ。じゃあ遠慮なく。お言葉に甘えるとするか」 嬉しそうにしているテオドールに、絆されてるよな、と苦笑するレイヴンは。 1回だけですからね?と、一応釘を刺して、自分からテオドールに口付けた。

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