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23.弟子のご奉仕※

「んっ!?……んむ」 唇を啄むだけのキスをして一旦レイヴンを開放するが、唇が触れるか触れないかの距離のままで、テオドールが言葉を紡ぐ。 「ヤル気が出るようにしてやるから。全く……お前に付き合って触れるのも我慢してやったんだから、少し付き合え」 「ま、待って。俺に触れるのはご奉仕と関係ない、ですよね?」 「お前が乱れた方が早く終わると思うぞ?……一度触れちまったら、もっと触れたくなるもんだしな」 「乱れるって……ちょっと、何で先に俺を脱がそうと……っ」 レイヴンの片腕を掴んだまま、テオドールは片手で器用にローブの留め金を外して、ローブを床へと落としてしまう。その間も何かを言おうとする度に口を塞ぐが、ちゅっ、と軽く触れるだけで、戸惑っているレイヴンの服を乱していく。 「……少しはヤる気出てきたか?」 「な……っぁ……」 どこかもどかしく感じながら、レイヴンは所在ない自分の片手をテオドールへと伸ばす。 こうなれば、流される前にやってしまおうと。意を決して自分もテオドールの服を恐る恐る緩めていく。気を良くしたテオドールが、レイヴンとの距離を縮めながら広げていた両足を使ってレイヴンを囲って捕えてしまう。逃げ場がますますなくなったレイヴンは、緊張しながらテオドールとの距離を自ら縮めていく。 「手、突っ込めば触れるだろ?」 「今……やってるところ、ですから……あ……」 言われるがままにテオドール自身を引っ張りだすと、先程触れた時より熱くなっており。 やや芯を持ち始めてきたのが分かる。 「コレが、前回お前の中に挿入ってた訳だ。まずは褒めてもらわねぇとな?」 「……褒め……意味分かんないんですけど……撫でればいいですか?」 「人のを触んのも自分のを触んのも、ヤる事は一緒だろ?」 「……」 自ら術中にハマってしまう前にと、レイヴンは自分の手を使って上下に擦って刺激を与えていく。ぎこちなく拙い動きだが、テオドールが見下ろしているのも無視して集中している姿は、戸惑いながらも懸命で。雰囲気だけならばご奉仕と言えそうではある。 「あぁ……そんな感じだな。もうちょい、強くてもいいぞ?」 「強く……これくらい、ですか?」 「そうだな。先も指を絡めて……イイね、その調子だ」 ふ、と息を吐き出し、言われた通りに自身に奉仕するレイヴンの頭を撫でてやる。 先走りでやりやすくなってきたのか、ニチュ…と時折、粘着質な音を響かせながら何度も何度も擦っていく。 「……師匠の、熱く……なって、きた……?」 「そうだなァ。まぁココからが本番だからな。レイヴン、今度は口を使え」 「え……口って……んむぅ!?」 撫でていた手でグイとレイヴンの頭を掴むと、強引に先を咥えさせる。 驚いているレイヴンを見て、意地の悪い表情を浮かべると、自分の方へと更に引き寄せて深く咥えさせていく。 「……んんん…っ……むぐぅ……ぅ…」 「……噛み付くなよ?最初は、ゆっくりシてやるから」 レイヴンの両手を自分の両膝へと置かせ、自分はレイヴンの頭を抱えて少しずつ亀頭を沈めていく。レイヴンは苦しそうに涙を浮かべながら、どうしていいか分からずに必死に息を逃している。 「……コレはコレで……悪くねぇけど。もっと、奥に……」 「…ぅ……ッぐ……ぷぁ……っ……」 「悪ぃな?だが、やっぱりお前の泣き顔、イイわ」 「……ぅむぅ!?……ぁ…ぐ……うぅ……」 レイヴンの喉奥をコツンと叩くと、頬に涙の筋がツゥと流れた。 苦しさで上気している頬を撫で、またレイヴンの頭を緩く掴んで動かしていく。 口内と喉を行き来する度に、くぐもった声が漏れてテオドールを愉しませる。 「ぁふ……ふ、ぁ……」 「噛むなよ?……あぁ、あったけぇな」 「ン、っ……」 遠慮がちにまとわり付く舌が竿を擽り、じゅぷ、と水音を響かせて、耳でもテオドールを愉しませる。苦しそうにしながらも、噛まないようにおとなしくやられるがままのレイヴンを見ているともっと泣かせたい衝動に駆られるが、初めてなので抑えてやろうとゆったりとしたペースでピストンしていく。

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