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25.優しい師匠※

テオドールに抱き直され、レイヴンが膝の上に乗っかり向かい合わせになる。 そのまま自然とキスを続けながら、お互いに服を脱がしていく。 「んっ……」 「……紐が面倒臭ぇな」 「ちょ……破ったら、怒りますよ?」 「破らねぇよ。俺のこと何だと思ってんだ」 テオドールがお仕置きとばかりにレイヴンの耳を喰むと、擽ったそうに身体を捩る。 「も、自分で、やりますから」 テオドールのシャツを先に脱がしたレイヴンが、自分の服に手をかける。 その間、手すきになったテオドールが何度もキスの雨を降らせ、作業の邪魔をする。 「……ぁ…もう、やりづら……んん……」 「ちょっと触れたぐらいで、そんなにか?」 「気が散る……はぁ、できた……」 バサリと大胆にシャツを脱いでしまい、レイヴンは上半身だけ脱ぎきってしまうとテオドールの首元に両腕を回して、素直にキスを強請る。 「今日は随分と積極的じゃねぇか」 「……やると決めたら、さっさとしましょう?」 「ふぅん?まぁいいけどな」 フッと笑うと、テオドールが味わうように深く口付ける。 レイヴンも抵抗せずに受け入れて、自ら舌を招き入れる。 「……っぁ……ん……ンぁ――っ」 「――イイ感じだ。悪くねぇ」 歯列を擽り、レイヴンの舌を突いて刺激していく。 何度も舌と舌を擦り合わせれば、分かりやすく頬が上気する。 「ん…ぅ……」 2人の間に銀糸が伝い、唇を離すと同時にプツリと切れる。 「随分ともどかしそうじゃねぇか」 「……んな、ことは……ぁ――ッ」 テオドールがレイブンの腰を引き寄せると、ビクっと身体で反応を返す。 レイヴン自身を取り出してやると、まだ触れてもいないのに存在を主張していた。 「…ん、やぁ…っ…!」 「今更、嫌がるなよ。今日は、特別に優しくしてやるって言っただろ?」 その言葉通りに、テオドールは2本を優しく握り込むと、ゆるゆると動かし始める。 「…ふぁ…っ…ァ…んん……」 「レイ……」 甘く囁けば、レイヴンの表情も甘く蕩けていく。快楽に身を任せて、テオドールの動きに合わせて自然と腰を揺らす。 「……ぁ…あぁっ……そ、んな…いつもの、師匠とちが……ふぁっ……」 「ん?あぁ……こういうのも、イイだろ?」 擦る動きは止めずに、レイブンの頬を優しく撫でる。 「あ……」 「いつもの、名前。呼んでくれねぇの?」 「ン……っ……あぁぁ…っ……テオ…っ……」 「イイコだ……っと。そろそろ、か?」 緩慢な動きで刺激を与えていたが、少しだけペースアップして高みへと促していく。 レイヴンが熱い吐息を逃しながら、ギュっとテオドールにしがみつく。 「ぁ、あぁ……も、……――――ッぁ!あぁぁぁぁっっ!!」 「…ック――――」 同時に果て、2人の間を汚していく。 テオドールがゆっくりと開放し、手についたのをペロと舐める。 「ん…やっぱ、美味くはねぇか」 「……いっぱい、飲ませた癖に……」 レイヴンはチュッと優しくテオドールの唇に触れてから、肩に寄りかかるように額を当てて呼吸を整える。

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