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26.1回は1回※

ぼんやりとしているレイヴンをベッドへと横たえる。 服を全て剥いでしまったところで漸く反応し恥ずかしそうに身動いだ。 「もしかして……1回には……」 「入らねぇなあ?前戯だろ、んなもん」 「……ですよね」 自分の上に覆い被さるテオドールを見ながら、諦めの微笑を浮かべる。 「もっと欲しいだろ?」 「何が…ぁ…んっ……」 テオドールはレイヴンの額に口付けてから、また唇へとキスを落とす。 その動作も優しいもので、慣れない雰囲気に流されてレイヴンはふわふわしてきた。 「随分と、気持ち良さそうにしてんじゃねぇか」 「……え…?そ、んなこと、は……」 「ったく。俺以外に見せるなよ?」 レイヴンの頭を撫でながら、目尻にも唇でふわりと触れる。 されるがままに受け入れていたが、そのうちにレイヴンも手を伸ばしてテオドールの頬に触れた。 「……やっぱり、チクチクする……」 「お前がツルスベ肌なんだよ」 「ふふ……若さ、かな?」 「言うじゃねぇか。まぁ、コッチが触れる分にはいいけどな」 今度は手を繋ぎ直して、更に密着し首に吸い付いてレイヴンの首筋に跡を残す。 いつもならば文句が返ってくるはずが、恥ずかしそうに顔を背けている程度だ。 「んぅ……」 「大人しいな?」 「……それは、その…今日はそんな感じ、というか……」 「じゃあ、もうちょい付けとくか」 首筋をペロと舐めて、鎖骨や胸元、お腹の柔らかい部分にも赤く点々と付けていく。 レイヴンはその度に擽ったそうに身じろぎして、吐息を逃す。 「……っ…ぁ、そんなに…吸い付いたら…ぁ、っ」 「誰もこんなとこまで見ないから、大丈夫だろ。なぁ?」 「それは……ン…っ……」 言いかけた言葉ごと、何度目か分からない唇で塞がれて。 レイヴンは、頭の奥まで痺れてしまうような感覚に囚われ、涙で濡れた睫毛を震わせた。 「……ん――……」 「…無自覚で煽るんじゃねぇよ……ったく、俺がハマってるみてぇじゃねぇか」 自分の髪を鬱陶しげに払い、テオドールもより深く行為に溺れていく。ギリギリの理性で優しく触れているのに、呼吸も乱れてくる。 「……はぁっ…ぁ……テオ……」 「……なんだ?」 「も…なが、い……から。早く、終わらせて…ほし……」 ほんのりと色づいた顔を向けて、乱れた呼吸の中でレイヴンがテオドールに訴える。 「要求が多いんだよなァ。ゆっくりと愉しめばいいじゃねぇか」 「だって、も…ぅ。ずっと、キス、ばっか…で。ぼんやりする、し……」 「今日もエロくていい感じだぜ?そうだな…そろそろ、ご要望通りに」 レイヴンの両足を持ち、なるべくゆっくりと挿入していく。 その緩慢な動きと共に、ぬぷ、と湿った音が耳に届く。 「んぁっ……んん、ッ――――……」 「…あぁ、熱くてすげぇイイ。そんなに、待ち遠しかったか?」 「あぁぁ……挿入って、くる……テオ…が…ぁ…」 「大分、馴染んできたか?俺の形、ちゃんと覚えてるみたいだな……イイコだ」 最奥をトンと優しく叩くと、レイヴンが喉を反らして息を逃す。 あまり動かさずに、髪を梳いてまた口付ける。 「……っぁ…ん…、ァ――――」 「ちょっとばかし物足りねぇが、いい具合に締め付けが……」 「はっ…ぁ……ゆっくり、されると…形が……擦れ…て、っ……」 じっくりと味わうような動きに、もどかしさと焦れったさで腰が揺らめく。 スイッチが切り替わったらしいレイヴンの様子に、テオドールも満足げに笑みを浮かべる。 「どうした?優しくしてやってるのに」 「優しい、けど……もっと、もっと欲しい…っ…」 「何が欲しいって?」 「んっ……テオが、テオが欲しい、から……もっと、満たして…ほし……ぁ、あぁぁっ!」 レイヴンが言い終わらないうちに、テオドールの方が耐えきれずに腰を押し進める。 そのまま何度か打ち付けて、レイブンの吐息すらも奪っていく。 「…レイ……ッ――――」 「ぁ、ふぁ……ぁぁ…っ…テオ……んっ…んんーーーーッッ!!」 テオドールが力強く抱きしめて、深く口付けた瞬間にドクンと奥で弾けレイヴンの中を満たしていく。同時に果てたレイヴンもテオドールの腹にドロドロと白濁をぶちまけていった。

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