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36.たまには積極的に※

自室へと戻り、ベッドの上にレイヴンを下ろすと名残惜しそうな視線が向けられる。 「何だよ、自室に戻ってきたからヤり放題だろうが」 「そうですけど、今までくっついてたから……ここに座って?」 ポンポンと自分の隣を叩いてテオドールを呼ぶ。面白がって素直に隣に座ると、片足だけテオドールの太腿に乗せて服を脱がせ始める。 「随分と積極的でヤル気満々じゃねぇか」 「今日は俺からしてあげる。嬉しいでしょう?」 微笑を浮かべてテオドールを誘いこみながら、手元は丁寧に少しずつ服を剥ぎ取っていく。 「どういう風の吹き回しか知らねぇけど。お前が素直に甘えてくるのは悪くねぇな」 「……甘えられるのが好きなんですか?んー……甘えるって、本当は良く分からないけど……こういう時は何となく分かるかも」 テオドールの上半身を露出させると、首に両手を回してキスを強請る。愉しげに笑むとレイヴンの誘いに応えて唇を合わせ、主導権はレイヴンに渡したままチュ、チュ、と何度か音を鳴らすように軽いキスを続ける。 「今度は、コッチ」 至近距離で呟き、顎、喉仏、首、とキスを降らせながら下へ、下へと移動していく。 「ん……やっぱり、筋肉質……」 「別に、普通じゃねぇか?」 「俺、こうはならないから……ココも、ココも」 肩に触れて、腕に触れて、唇を鎖骨に落とす。 少しだけ吸ってから身体を離して、テオドールの手を取ると、ペロと手のひらをゆっくりと舐めながらジィと見上げる。 「フ……にゃんこみたいにペロペロしてんじゃねぇか」 「んっ……美味しくはないけど……にゃあ?」 突然のにゃん口調にテオドールですら驚いて見つめ返す。 「おいおい……マジか?」 「猫になって欲しいのかと思ったけど、違ったのかにゃぁ?」 「違う訳じゃねぇが、そういうの他のヤツにするなよ?」 「……テオの前でしか、しないし」 グイと馬乗りになってテオドールをベッドの上に押し倒すと、さらにくっついて身体を舐め始める。舌を器用に動かして、優しく押し付けると、テオドールが目を細めてレイヴンを撫でる。 「よしよし……今日はにゃんこプレイか?」 「言い方……そういう訳じゃ、ないけど……何となく?」 腹を舐めてからもう一度唇に戻ると、テオドールがちょっかいをかけて、レイヴンの頭を手のひらで固定して唇を吸い上げる。 「ッぁ……――――ぅ……」 「……にゃんこちゃんが可愛いから、つい構っちまった」 「も、俺がするって…言ったのに……」 不満げに見遣るが、今度は逆襲とばかりにレイヴンが唇に吸い付いて舌で中を探る。 「……んぁ…っ…んぅ……」 「気持ち、良さそうだな」 「ぁふ……いい、感じ……?」 舌を絡みとられようと気にせずに、もっと深く、口内も舐めるように満遍なく触れていく。 「ン、ぁ…んん……はぁっ……」 「……息、上がってきたか?」 「テオは……余裕そう?」 フ、と笑むと、舌を離して顎を軽く喰む。片手を下へと滑らせてテオドール自身を刺激していく。刺激しながら、自分自身もテオドールの身体に擦り付ける。 「一緒に、気持ち、よく…ぅ……ぁあ…っ……ン、っ…」 「あぁ、イイぜ?積極的なエロ、ねぇ?コレも、悪くねぇな」 満足げに笑み、レイヴンが夢中になっている間に服を乱していくと、レイヴンもテオドールを取り出して直接刺激を与え始める。 「テオ、も…熱く、なってきた?コッチは……大きくなってきた、から……」 「お前も……服の下も、赤くなってるな。酒のせいか?」 「あっ……も、触っちゃ、やぁ……っ……」 ペタペタと裸体に触れると、ユラユラと揺れて逃げようとする。

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