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37.もっと積極的に※
逃げようとするレイヴンを追いかけるように、身体に触れると熱い吐息を逃しながら、負けじとテオドールを煽るように手の動きを早めていく。
「そろそろ……コッチもイイ塩梅だな。お任せでやってもらうってのもたまには悪くねぇな。楽できるしなァ」
「はぁ…っ……じゃあ、テオ……動くから、ココに……」
グイグイとテオドールを引っ張り、ベッドの上に転がすとそっと跨って乗っかる形になる。
「流石、俺の弟子。自ら動いてくれるってか?」
「んっ……この辺、に……ぁ、擦れ、ちゃ……」
何とか腰を落とそうとしているが、震えて自身の穴の入り口を擦るばかりでうまく入らない。ぷるぷると震える様子を眺め、テオドールは満足げに笑みを深める。
「そんなに入り口がイイのか?あぁ、ちゃんと湿らせたか?」
「んぁ…ぁ……そん、なに、擦っ……っぁ……」
「ほら、ちゃあんと見て腰落とさないと。いつまでも入らねぇぞ?」
「ふぁっ!あぁっ……もう、少し……」
後孔を擽られながら、それでも何とか腰を落とそうと腕に力を込めてゆっくりと挿入していく。つぷ、と先が入るとテオドールがレイヴンの両手をグイと引いて勢い良く差し込んだ。
「ぁっ!?――――んぁあああっっ!!」
「クッ…イイ声で哭くじゃねぇか…?今の締め付けは、なかなかのモンだ」
「…はぁっ、…ッ……るし……待っ…」
「ほら……動いて、くれるんだろう?なぁ?」
煽るように下から突き上げると、レイヴンは何度か呼吸を繰り返しポロポロと涙を流して頷いた。健気に少しだけ腰を持ち上げると、ゆっくりと動き始める。
「…ふ、…ふぁ、ぁ……ッぁ……」
「頑張ってんなぁ?」
「……もっと、動かない、と……――ァ…っ」
「物足りねぇが、俺のためにってところが可愛いじゃねぇか……ついつい、手伝いたくなっちまうよなァ」
少しずつ慣れてきたレイヴンがイイところを探ろうと揺らめくと、教えるように中からノックする。ビクンと反応して声を漏らさないように口元を手で押さえるが、より深くつながろうと無意識にテオドールを誘う。
「レイ……」
「ぁ、ぁ……テオ…っ…」
テオドールが堪えきれなくなり、レイヴンの腰を掴んで打ち付けていく。奥に響く度に嬌声を上げて、うわ言のようにテオドールの名を呼ぶ。
「んぁっ、あぁっ、テオ……テオ…っ…」
「あぁ……今、出してやる…ッ」
何度も、何度も、腰を打ち付ける音が響き、何度目かの衝撃で身体を大きく震わせる。
レイヴンの奥で弾け、ドクドクと白濁を流し込んでいく。堪らずに同じく果てたレイヴンも熱さを逃すように動きを止めて、自分の指を口元に当てて声を逃す。
「んー……――――――ッ」
何とか耐えきると、そのままふわりとテオドールの上に倒れ込む。
レイヴンの乱れた髪を梳いて整えながら、背中を擦って呼吸を促してやる。
「ぁ……何か、ボーっとして……クラクラ、する…」
「元々、酔っ払ってたしなぁ。大丈夫か?」
「……ん、平気、です。ちょっと、天井がクルクルして……」
「ぁー…それ、ダメなヤツだわ。アレだけ動けばそりゃそうか」
落ち着くまで撫でながら、体勢を変えてベッドに寝かせる。
残滓がベッドを汚すが気にも止めずにレイヴンを引き寄せて宥めるようにまた頭を撫で始めた。
「テオ…?」
「何だ?」
「もしかして、今……甘やかして、くれてます…?」
「まぁ、随分と張り切って誘惑してたしなァ?まだまだ物足りねぇが、健気に頑張る弟子を褒めてやるのも師匠の仕事だろ?」
何ソレ……と。クスクスと笑うがその表情は嬉しそうで、柔らかい微笑みを浮かべている。
「何かフワフワするし、もう、夢でもいいです。だから……今日だけ……」
言いながら、甘えるように身体を寄せるレイヴンに茶化すことなくテオドールも髪に唇を落として、甘く可愛がる。
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