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71.師匠と弟子で洗いっこ※
完全に閉じ込められてしまった状況にレイヴンは戸惑いを隠せず、意図が良く分からないままとりあえずいつもの通りテオドールを睨みつける。
「何のつもりだか知りませんが、テオが出て行ってくださいよ。何で閉じ込められているんでしょうか?」
「そりゃあ、一緒に温まる為に決まってんじゃねぇか。なぁ、洗いっこしようぜ」
「いい年のオッサンが……本気ですか?はぁ……とりあえずお湯を出さないと具合を悪くしてしまいますから出しますけど……」
「なんだよ、ノリ悪ぃな」
シャワーのコックを捻るレイヴンを背後から抱きしめる。首だけで振り返ろうとしたレイヴンの唇をすかさず奪って吐息ごと閉じ込めた。
「んぅ!……ぅ……」
「……そろそろあったまってきたか?優しい師匠が身体を洗ってやるよ」
名残惜しげにそっと唇を離すと、片腕にレイヴンを閉じ込めてソープを泡立てる。文句を言うつもりだったが、テオドールに包み込まれてしまっている状況に抗えない自分もいて、結局水音を聞きながら、レイヴンも仕方なく一緒にソープを泡立て始めた。
「やっぱレイちゃんはおしとやかじゃねぇと。素直が1番可愛いからな」
「……ほぼ強制なんですが。何か大きな動物を洗って上げる気分です」
「動物って……そこは魔物じゃねぇのか。良く分かんねぇなぁ」
「自ら魔物になりたがらないでくださいよ……んっ、擽ったい……」
テオドールが大きな掌でレイヴンの首筋を洗い、そのまま背中へと手を滑らせていく。レイヴンは身動きが取れないため、自分を押さえこむ腕に泡を付けて何となく洗い始めた。
「うぅ……本当に、洗ってます……?…っ、ぁ、どこ、触って……」
「何処って……尻?」
「や、やめ……んぁっ、ぁ…指、挿れない、で……っぅ」
「最近そこまでヤってなかったわりには、イイ具合に解れてんなぁ。硬すぎず、柔すぎず……滑りやすくてなかなかいいなコレ」
テオドールの戯れに反応してしまい、レイヴンの身体がビクンと跳ねる。転ばないようにテオドールの腕に捕まろうとするが、スルリと滑ってしまい結局身体ごとテオドールへと預けるしかなくなってしまった。
「ソコばっかり…っ、洗わないで、いいからぁ、も、抜いて……」
「そうだったな。コッチも洗ってやらねぇとか」
テオドールは器用にレイヴンを抱えている腕を少し下ろし、胸元に指先を伸ばして突起に触れる。ヌルヌルと動かしてやると、すぐにプクリと主張し始めた。
「ふぁっ!…ぁ、んんっ……同時に、触らない…で……力、抜け……」
「……っと、念入りにやりすぎるとのぼせちまいそうか。じゃあ、さっさと洗っておしまいにするか」
「ん、んぁっ、あぁ……っ!?ひぁっ!」
「どこ触ってもイイ声出すなぁ?ホント、触り心地がいいし、撫で回しがいがあるわ」
テオドールになされるがまま、身体を洗うという名目で全身を撫で回される。反応している部分以外はほぼ撫でられてしまい、足も腕も、泡まみれになってくる。
シャワーを背中で受けているテオドールの顔も赤く、荒い息をついて愉しげな表情を浮かべていた。
「だいぶ洗ってやったからいいんじゃねぇ?泡まみれのレイちゃんも動物みたーい?」
「……ふ、ふざけてる場合、ですか……も、最低……」
「肝心のところは丁寧に洗いたいんだよなぁ。いい加減熱くなってきたし、一旦シャワー止めるか」
キュッと捻り、シャワーを止めてしまうと、先程以上に泡を立てて、肩で息をしているレイヴンの向きを向かい合わせに変える。背中を壁に持たれ掛けさせると、掌でレイヴン自身をゆっくりと撫であげる。
「んやぁっ、ァ……ン……」
「ココも洗ってやらねぇと、だろ?ほら、レイも。俺の、洗ってくれるんだろ?」
自分の泡をレイヴンの両手に分けると、テオドール自身へと導いて触らせる。レイヴンも優しく触れると、諦めたのか流されているのか、大人しく言う通りに泡を馴染ませていく。
「テオのも……あっつい……気持ちいい、ですか?」
「……イイ感じになってきたな。レイが触れてくれたら気持ち良いに決まってんだろ?」
お互いに触りながら、テオドールが身体を屈めて唇を落としていく。啄むようにキスを続けていくと、レイヴンの方が先に張り詰めてきて苦しそうに透明な先走りを零していく。
「テオ、もう……俺、…ん、…んぁぁ……っ」
「じゃあ、一緒に、擦っちまうか」
レイヴンに身体を寄せると、レイヴンの手を包み込んで、自分のモノとレイヴンのモノを纏めあげて握り込んでしまうと、勢いを付けて上下へと擦っていく。
粘着質の音が耳を刺激して、その度にレイヴンが嫌そうに首を振る。
「ぁっ、はぁっ……こんな、の…のぼせちゃ……う、っ……」
「……シャワー止めてもあちぃな。こりゃ、サクっと一発……」
赤く染まった顔を突き合わせ、テオドールが動きを早めていくと、レイヴンが喉を反らせて一際身体を波打たせる。ほぼ同時にテオドールも果てると、お互いの身体を白濁で汚していく。
「ぁ、ぁ……っ、あぁぁぁっ!!」
「……ック――思ってたより、多いな……そんな、溜まってたかァ……?」
倒れてきたレイヴンの身体を受け止めて、改めて周囲を見渡すと派手に飛び散っている様が見えて、テオドールですら苦笑する。
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