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138.優しさに甘えて※
ぐったりとしているのに身体がテオドールを求めているのを感じて、レイヴンは熱い吐息を逃しながら、テオドールの唇を受け入れる。宣言していた通りに普段よりは優しく進んでいく舌がレイヴンを戸惑わせ、頭の芯までジンと痺れてくる。
「ん…ぁ、……っふ、……ぅ、んっ……」
「……イイ感じか?」
「ぁ……」
テオドールに柔らかく笑われると、どうしていいのか分からずに言葉に詰まる。フッ、と笑われて、また口付けられる。舌と舌が合わさり、2人の間でピチャリ、と水音を奏でた。レイヴンの歯列も丁寧に舐められ口内に逃げ場はなくなると、ただただ受け身になってされるがままになっていく。
「レイ……」
「んぅ…、っぁ……」
「ん?あぁ、良さそうだよなァ?」
「んっ……テオ……」
赤く染まった顔を隠そうともせずに、レイヴンはテオドールに縋るように腕を首元に絡める。引き寄せられるようにテオドールは額に唇を落としてから、自分の熱さも分け与えるように身体をピタリと重ねて、首筋をキツく吸い上げる。
「ぁっ!」
「このままゆっくり、挿入れてやるから」
「ん、ぅん……」
小さく頷いて了承するレイヴンの頭を優しくひと撫ですると、少しだけ身体を浮かせて自身をレイヴンのナカへと差し入れていく。触れていなくとも待ち焦がれていた後孔は、ひくん、と、震えてからテオドールをナカへと誘い込む。
「ふぁ、ぁ、あぁ……」
「そんなにキスが良かったか?触ってねぇのに……蕩けてんな」
「ぅ……んな、こと…言われて、も……」
「嫌味じゃねぇよ。すげぇ、イイってことだから安心して感じていいぜ?」
二チュ……と、絡みつくが、できる限りゆっくり、ゆっくりと進めていくと、レイヴンが目尻から涙をツゥ、と流す。
「あ、あ……」
「優しいだろ?コレはコレで……俺はキツイんだがなぁ」
「ふぁぁ、ぁ……」
「泣くほどいいなら、問題ないな」
ペロ、と目尻の涙を舌で吸い取ると、奥まで埋めてゆっくりと律動する。ふるふると震えるレイヴンを逃さぬように囲い込み、何度も唇を押し付ける。
「んんっ、ぁ、あぁ……」
「あぁ。俺もイイ感じだ」
「はぁっ……んっ…」
「ナカ、熱いな。冷めやしねぇ」
グリ、と最奥を擦ると、ぎゅう、とレイヴンが抱きしめる力が強くなる。宥めるようにキスをすると、甘えるように舌が絡んできた。
「…ふ、ぁ……」
「フ……今日は本当に素直だな」
「ん…っぅ……ん。くっついてるの、好き、だから……」
「もっと普段から、甘えればいいのによ」
クス、と笑んで、やんわり、じんわり、軽く揺さぶる程度の刺激を与えると、甘い声だけ漏らしてもっと体温を求めるようにレイヴン自らテオドールをグイと引き寄せる。トン、トン、と最奥を刺激してやると、レイヴンがナカも、キュウ、と締め付けた。
「まぁた、締め付けてんな。そんなに離したくないかァ?」
「し、しらない……勝手に、身体が……ひゃぅ!」
耳朶に舌を這わせると高い声で反応する。気を良くしたテオドールが追撃で唇で喰んで弄び、軽く歯を立てると刺激を受け流そうとして吐息を逃す。
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