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164.慣らされてしまって※

汚れた身体をテオドールが手の一振りで器用に綺麗にしていく。 風と水の魔法を同時に使用しているのだが、さも当然のように魔法を行使するのでレイヴンもぼんやりしながらも関心してしまう。 「また……そういう、ことを……」 「ん?この方が楽だからなぁー」 「それ、テオだけ……ぁっ!」 テオドールが綺麗になった肌をツーっと撫でて、尻の窄まりに指先を埋めると途端に甘い声があがる。 擽るように出し入れすると刺激が足りないとでも言わんばかりに、レイヴンが指をナカへと導いていく。 「んっ、あっ……っふ」 「足りないか?じゃあもっと沈めないとなァ」 テオドールは愉しげに笑んでもっと深く指を差し入れる。トンと弱いところを刺激して快楽を誘うと、レイヴンは喉を反らしてビクンと反応を返す。 「あぁっ!ぁ、やぁっ!」 「……素直だな。素直な子はご褒美あげねぇとな」 「そういうの、いらな……あぁんっ!」 テオドールが指を2本に増やすと途端に喘いで身体を強張らせる。クチクチと音をたてると聞きたくないと言わんばかりにレイヴンが身体を丸める。 「感じてる顔、見せろって」 首を振ってギュッと目を瞑るレイヴンに、優しく話しかけて舌で溢れた涙を掬い取る。 その目が薄く開かれると、唇を合わせて指の動きを再開させる。 「んむぅ……んぅ、ん、ん……」 熱い吐息を逃そうと口を開いたところでテオドールが隙間から舌を差し込んで強引に入り込む。逃れられずに舌を捉えられると、レイヴンも流されるように絡めていく。 身体の力が抜けて、テオドールに委ねていく頃にはとろんと表情も蕩けていた。 「んぁ……ぁ……」 「よしよし、いい具合に蕩けてきてるじゃねぇか」 ずっと刺激していたせいか、レイヴンが強請るように身体をテオドールに寄せてくる。すっかりと硬さを取り戻した自身をテオドールの腹に擦りつけて、はふはふと息を逃す。 「テオ、も……」 「どうした?物足りない顔して」 「指じゃ、なくて……テオが…ほし……」 赤く染まった顔で、途切れ途切れにテオドールに強請るとレイヴンがきゅうっと指を締め付ける。テオドールはいいぜ、と愉しげに笑むとレイヴンの身体を優しく横たえて指を引抜き、すでに準備万端の屹立をヒクヒクと己を呼び込む後孔へとグッと押し進めた。 「んぁぁぁっ!」 「ク――軽く、イったか?」 「あ、あぁっ、あ、んんっ」 レイヴンの反応に気を良くしたテオドールがガツガツと腰を打ち付けると、その度にレイヴンから堪えきれない熱い液が溢れていく。ナカはしっかりとテオドールを受け止めて快感を拾おうと蠢きながら締め付ける。 「あぁ、たまんねぇな。レイが吸い付いて離さねぇ感じ」 「し、知らな…ぁあっ、あ、あぁ!ン!」 否定しようとしても出るのは甘い声ばかりで、レイヴンの身体は正直にテオドールを求めて絡みつく。 伸ばした両腕でテオドールの背中に縋り付くと、唇がおりてきて吐息ごと奪われる。 「んん、んむ、ぅ……ン――」 「……従順な子には、褒美をやらねぇとな」 ペロとレイヴンを宥めるようにテオドールが唇を舐めて唇を離すと、ガツガツと奥へと叩きつける動きに変えていく。 レイヴンの身体がビクンビクンと跳ねて、ベッドがギシギシと音を立てた。 「あぁっ!ああ、んぁっ!ぁぁ!」 「そろそろか?ナカ……熱いな」 満足そうにレイヴンを蹂躙し尽くし、口端を上げて何度も奥を突き上げる。 レイヴンは嬌声を上げ続けてテオドールの耳を愉しませ、ナカがビクビクと蠕動し始める。 「あぁん!も、むりぃ!い、…ぁあ!」 「ク、コッチも絞り取られそうだな。そろそろイッてもらうか」 腰を引いてから、最奥を叩きつけるとレイヴンが連動してビクンと跳ねて白濁を零す。 同時にテオドールもナカに熱い奔流を吐き出していく。

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