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173.このまま繋がり続けたい※

   レイヴンは拙い動きながら、欲望を誘うように腰をそろそろと動かし続けている。  テオドールはレイヴンの紅潮した頬を晒しているのを見ているうちに、ちょっかいをかけたくなってきた。 「んぁぁっ、あぁっ!」 「気持ちよさそうだなァ?」 「ひゃぁんっ!」  テオドールが少しだけナカを突いてやると、甲高い声が上がる。  レイヴンはそのまま熱を逃すように何度か息を吐き出しながら、またゆるゆると動き始めた。 「それ、逆にもどかしくねぇか? 俺は別に我慢できるけどよ」 「んなこと、言われても……もっと、振る?」 「それ、俺に聞くかぁ? じゃあ、少し手伝ってやるから掴まれ」 「ん……」  レイヴンは素直に俺の言葉に従って、首に両腕を回して掴まってきた。  俺がレイヴンの腰を掴んで上下する動きを手伝ってやると、だんだんと肌のぶつかる音が激しくなってくる。 「んやぁっ! あぁんっ!」 「奥に当たるの、分かるか?」 「届いてぇ…っ、くるしっ……ひぁっ!」 「良さそうで、何よりだ」  ニッと笑い、ぱちゅんぱちゅんと何度もレイヴンと肌を重ね合う。  レイヴンも徐々に動きが大胆になってきて、何度も繰り返し自分のイイところへ擦りつけるように身体をくねらせて快感を拾おうとしている。 「あぁぁっ! また、きちゃうっ!」 「俺もそろそろ、イけそう、だな」 「あぁっ、あっ、あぁぁ……も、だめぇっ!」  一際高く声を上げたレイヴンと同時に俺も果てて、ナカへ放出する。  レイヴンは奔流を感じるままに身体を震わせている。  キスを求めて俺の唇を奪うように塞いできた。 「んんっ……ぁ、あつ……」 「――で、どうする? まだ続けるか?」 「ぁ……ぅ……もう、少し……」  レイヴンが熱い呼吸を繰り返しながら、熱に浮かされた状態のままでテオドールを誘ってくる。  おねだりされたらノるしかねぇよなァ?  挿入したままレイヴンの頭を引き寄せて、荒々しく吐息ごと奪い取る。 「んー! ん、んぁ……」 「今日は、蕩けまくってんなァ? いいねぇ。素直で可愛い子は」 「ぁふ……テオ、もっと……」 「あぁ。気持ちよくしてやるから。レイ――」  フッと表情を和らげ一旦楔は引き抜く。  唇にキスを落としてから体勢を入れ替えて、レイヴンをベッドへと寝かせる。  身体中にキスの雨を降らせながら、またゆっくりとレイヴンのナカへと沈み込む。  お互いに満足しあうまで、長い間繋がり続けた。 +++  何時間も抱き合っているうちにレイヴンの意識がなくなった。  テオドールはベタベタになった身体とベッドを魔法で適当に整えてから、ベッドへ寝かせてやる。  レイヴンの部屋のベッドはテオドールの部屋のものより小さい。  一緒に寝るとぴたりとくっつく形になる。  レイヴンの髪の毛を梳いて整えてから、そっとベッドを抜け出して脱ぎ捨てた服を拾い上げて適当に引っ掛ける。  部屋で吸うと後でレイヴンに文句を言われるので、仕方なくテラスに出て煙草を咥える。  魔法で火をつけテラスの縁に寄りかかり、月を見上げた。

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