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201.どうして欲しい?※

   レイヴンの身体がビクンと一際大きく波打つのと同時に、テオドールも腹の辺りに生温かさを感じる。  どうやら達したみたいだと気付く。  テオドールもわざとレイヴンの腹へグッと擦りつけてから、時間差で白濁をぶちまけた。 「っ、あっ……はぁっ……」 「イイコだ。いっぱい出たな」 「そこ、褒めなくていいです……」  声を絞り出したレイヴンが、真っ赤な顔をしてテオドールに訴えかけてくる。  粘つきを愉しむのも悪くはないが、今日は甘やかさないといけないと決まっている。  テオドールは右手で髪を梳くように撫でながら、左手で腹の辺りに手のひらをかざしてレイヴンの身体を綺麗にしていく。  細かい霧状の水を吹き付けたあとに、程よい暖かさの風を纏わせて乾燥させれば大体元通りだ。 「また器用なことを……」 「いつまでもベタベタしてるのも嫌だろ? 俺は優しいからな」 「自分で言わなければいいのに……んっ」  テオドールは柔く唇を啄んでキスを続けながら、レイヴンの太ももを撫でて両足を立てさせる。  撫でていた左手を滑らせ、そっと指先で窄みを擽る。 「ぅ、……ん」 「どうする? コッチはやめておくか?」  唇を離して呟くと、くぐもった声と戸惑いの視線が向けられる。  迷う視線とは別に、レイヴンの窄みは期待するようにひくんと返事をしてきた。 「レイが望むようにする。どうして欲しい?」 「ふぁっ……あ……」  耳朶に口付けてから小声で問うと、甘い声がテオドールの耳を擽る。  無理強いしない代わりに、優しく何度も窄みを可愛がる。  レイヴンはひくひくと震えながらテオドールの指を誘うが、テオドールからは決して応じない。 「やぁっ……」 「嫌なら無理はしなくていい。ココじゃなくてもいくらでも可愛がってやるからな」  レイヴンは困ったように首を振るが、もどかしさに耐えられないのか腰を揺らしながらテオドールの指先を擽ってくる。  何度かキスを繰り返して返事を待っていると、耐えかねたレイヴンの方から挿れてと小声で催促してきた。  分かったと言い聞かせ、ゆっくりと指を差し入れる。 「んぁっ、あっ!」 「まだ入り口に触れてるだけだってのに、そんなに歓迎されると照れちまうな」 「うぅ……恥ずかしい、のにぃ……」 「それだけ俺を望んでくれてるってことだろう? 愛されるのは嬉しいもんだ。俺も……」  愛してる、とテオドールが囁くとナカの締め付けが一層強くなった。  宥めるように何度もレイヴンの頭を撫でて落ち着かせる。 「好きだから……好きなせいで……」 「仕方ないよなァ。好きなんだもんな。俺もレイが好きだから、反応してる」  テオドールは性懲りもなく質量を持つ己自身をレイヴンに分かるように身体へと押し付けると、レイヴンがまた顔を赤く染める。  こればっかりは仕方がない。  レイヴンを可愛がっている以上、テオドールも反応してしまう。 「テオも……?」 「ああ。だから、気にせず感じていい。今日は煽ったりしないで受け止めてやるから」 「ん……テオ、もっと奥まで……来て?」  テオドールが何度も言い聞かせてやると、レイヴンも安心したようだ。  素直にテオドールに甘え始める。  ここまで来れば妙な遠慮もせずに感じることだけ考えてくれるはずだとテオドールも確信する。  テオドールは指を奥まで進めて、レイヴンの好きなところを探すようにゆっくりと動かしていく。  その間に何度もキスを繰り返し、締め付けが強くなる箇所をカリカリと擦る。 「んんんっ!」 「……あぁ、ココが好きだもんな。指、増やしてもいいか?」  レイヴンは涙目になりながら小さく頷いて訴えてくる。  テオドールはポンポンと頭を撫でてから、もう一本指を増やした。

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