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俺は洗面所を借り、手を洗って、部屋に戻ると、時雨はうつ伏せのまま、ウトウト眠りに入ろうとしていた。 「おい、下脱がすぞ…」 俺は平常心平常心平常心…と100回くらい唱えながら、ほぼ一日ぶりに時雨の双丘と対面した。思わずゴクリと喉を鳴らしてしまったが、大きく息を吐き出し、手当てすることに集中した。 片手で双丘を割り開くと、昨日健気に俺のモノをくわえていた穴が出てきた、昨日と比べると確かに赤くなりぽってりと腫れてしまっている気がする…が、しっかり閉じていることに少しほっとした。 「んぅ…」 下半身がさらけ出され寒かったのが時雨が身動ぎするのに合わせ、アナルがひくつくのを目の当たりにしてしまった。 再び平常心平常心と唱えながら俺は素早く、軟膏を指に出し、赤く腫れている穴へと塗りたくった。 「ひぅ…」 軟膏が冷たかったのかびくりと身体が跳ねた。 どうしても昨日の光景が思い浮かんでしまう。 指先を少し入れ、中にも軟膏を塗り込み、これ以上良からぬことを思いだしてしまわないようにと、力の抜けた時雨に四苦八苦しながらどうにかパンツとスウェットを履かせた。 「これで少しはマシになると思う…」 うつ伏せだと寝づらいだろうと思い、狭いシングルベッドの上で時雨を転がし仰向けにした。 やっぱり顔はまだ赤い…、うっすらと汗をかいている額に手を当ててると想像以上に熱かった。 タオルで額を拭ってやり軟膏や薬と一緒に買っていた熱さましのシートを貼ってやった。 「時雨、薬も買ってきたけど飲めそうか…?」 「なんもいらなーい…」 鬱陶しそうに顔を腕で覆われてしまったためそれ以上声をかけるのをやめて、しばらく様子を見ることにした。 それから1.2時間汗を拭いてやったり、水分補給だけはどうにかさせたりしていたが、熱が下がってる様子は感じられなかった。 「なぁ、薬飲めないなら、座薬入れるか…?またケツだし、嫌かもしんねーけど…多分いくらか楽になると思うんだけど…」 「……」 少し目を開けた時雨はじーっと俺の顔を見た後、くるっと身体を壁側に向けた。やっぱ嫌か…と思ったが続いて聞こえてきたのは、「早く終わらせろよな…」という、小さい声だった。 「ん、わかった」 時雨の家に来る前に寄った、ドラッグストアの袋をガサガサと漁り、座薬の箱を取りだした。説明書を熟読し、三度、時雨の尻と向き合う心の準備をした。 「いきなり突っ込むとアレみたいだから、さっきの軟膏をもう一回つけるからな」 聞こえているのかいないのか、小さく頷いたように見えたので、ゆっくりとズボンと下着を下ろした。平常心平常心…。 手早く、軟膏を塗り付け、外装を破り中身を取り出した。 「出てくると意味ねえから、少し奥に押し込むけど、暴れんなよ」 多分、そんな気力もないだろうけど、と思いつつ声をかけてから、軟膏を塗り付けた穴へと座薬を挿入し、人差し指でさらに奥へと押しやった。 異物感にモゾモゾと時雨が動き、指が内壁に締め付けられ、うっかり昨日のことを思い出してしまったが、また理性を手放してしまう前に、指を抜き、ズボンを履かせて布団をかけた。 「母親何時に帰ってくるんだ?」 「夜中ー…」 だるそうに答えた時雨は俺に背を向けたまま頭まで布団を被った。 「もう少し我慢すりゃ、薬も効いてくると思うから…。他なんか欲しいもんとかあれば、買ってくるけど…無ければ、気が散るだろうし、そろそろ帰る」 薬や熱さましのシートのゴミなどをまとめてから立ち上がると 「…ハクジョーモノ」 布団のなかからくぐもった悪口が聞こえてきた。 薄情…?こんだけ尽くしてやったのに…? と思ったが、声が震えてたように、聞こえたため、憎まれ口を叩ているだけなことに気づいた。 「なんだよ、帰って欲しくねえの?」 からかうように返してみたが、今度はシカトされた。 というか、再び眠りにつき始めたのかもしれない。 具合わりぃと一人だと心細くなるしな…と、俺は特にしてやれることもないが、再びベッドの近くに腰掛け、規則正しく寝息が溢れ始めるのを聞いた。

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