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4-2
「んじゃ、今日も頼むな?」
「あぁ」
尻をいじってやれば、アンアンと喘ぎ始めてかわいげもあるが、部屋に入るやいなやズボンを下ろす時雨からは色気もクソもない。
「ミリ、なんか元気ないのか?」
溜まりすぎて、覇気のない返事ばかり返していたら流石の時雨も何か思うところがあったらしい。ワイシャツにパンツと間抜けな格好だが、心配してくれたのか、覗きこむようにして様子を窺ってきた。
「あー…別に、なんもねえよ…」
「ほんとに…?大丈夫か?俺、なんかする?」
「じゃあ、挿れさせてくれよ」
「え?」
あっと思った時には声に出ていた。どれだけ煮詰まっているんだ俺は。
どうせまた、怖いだの痛いだの言われて嫌がられるに決まってると思い、何か言って誤魔化そうと思ったが焦りからか何も出てこなかった。
「い、挿れたい…ってちんこを…?」
どうせ嫌なくせに聞き返すな、と少しイラついた気持ちで時雨を見返すとその顔はなんだか期待と少しの恐怖がないまぜになった表情を浮かべていた。もしかして…
「時雨、今ちょっと挿れられてもいいと思ってたりするか?」
「えっ!いや、そんなこと……なくもないというか…最近もうちょっと太いもん挿れられたらもっと気持ちいいのかなとか、思わなくはねえというか…前は訳わかんなくて怖い方がでかかったけど」
しどろもどろではあったが、どうやら、本番に興味が湧いていることがわかった。我慢強く時雨だけ気持ちよくしてやっていた甲斐があったかともしれないとガッツポーズしたくなる気持ちを堪えようとした結果ゴクリと喉が鳴った。
「じゃあ、今日挿れてもいいか?」
「え、う、うーん…でも、全部は…うぅん」
ちらりと股間に視線をやられた。1番最初の時を思い出してやっぱり、嫌だという気持ちが勝ってしまうだろうか。
「…だけなら」
「え?」
ボソボソと何か言ったが聞き取れず、もう一度と催促すると
「い、痛くしねえって言うんだったら、さ、先っちょく、くらいなら…」
「わかった、時雨のケツの穴がグズグズのぐちゃぐちゃになってお前から欲しいっていうまで挿れない」
即答してしまって、逆に嘘くさくなってしまった気がしたが言い方!と言われただけだった、どうやらこのまま行けば挿入させてくれそうだ、俺は時雨の気が変わらないうちにと時雨にベッドの上へ上がるように指示した。
「なんか、キンチョーしてきた…」
「最初はいつもどおりするから、オラ、ケツ出せ」
慣れた手つきで時雨を四つん這いにし、パンツを膝辺りまで下げてやり、俺は時雨の背後に座り、ベットサイドからローションを取り出した。
本当に前だけでは全然イかないので、最近はもう最初から後ろを弄ってやっている。
「んっ」
そのままかけると冷たい!とキレられるので、ローションを掌で温めてやってから、尻の狭間へと垂らした。そこから右手の人差し指と薬指にもローションを絡め、元々柔らかくはあったが、ここ最近は最初から二本挿れても余裕なくらい中は綻んでいる。
「んあー…はっ、」
ローションの滑りを借りてグヌヌっと指を入れると、時雨が気持ちよさそうに震えながら喘ぎだしたので、俺はそのままグチュグチュとわざと大きい音を立てるように指を前後に動かしながら前立腺を軽くノックする様に触ってやった。
「あっ、ソコ、そこ、もっと!」
「もっと?何?」
「んぅっ!つ、つよく…さわって」
行為を長引かせても自分(の主に股間)が苦しむだけだと、悟ってからは義務的に淡々と時雨をイかせることだけを念頭においてやっていたので、こういう焦らすようなことを言うのは久しぶりだったが、その期間があったおかげなのか、時雨から素直な要求が返ってきた。早く早くと急かすようにギチギチと指を締め付けながら腰をくねらせている。
「素直に言えて偉いな、ココがいいんだよな?」
「あっあああ!んっ!うぁ!いいっ」
あっという間に硬く主張し始めたソコを二本の指で押しつぶすようすると、悲鳴にも近いような声を上げて感じ始めた。
そのまま挟むようにして揺すったり、前後に擦ったりしてやるとすぐに限界を訴えはじめた。
「はぁっあっあ、も、イく、イクぅ…!」
「好きにイっていいぞ」
「んぁぁっあ!」
一際強く前立腺を押したところ時雨はビクンっ!と大きく身体を跳ねさせたあと、弛緩した。
「はぁ、はぁ、気持ちよかった…、あっあ?!」
バフっとベッドへとへたり込み射精した余韻に浸ろうとしていた時雨から俺は二本の指を抜かずバラバラにうごかした。
「時雨、今日これで終わりじゃねーぞ」
「あっ、ま、待って!今イったばっかだからぁっ!」
「そのまま、力ぬいとけ」
「あっ、んっぅ…」、
抵抗する様に身体に力が入ったが、軽く前立腺を刺激してやると簡単に身体から力が抜けた。俺はローションを継ぎ足し指を一本更に時雨の中へゆっくりといれた。
「やっぁ、」
3本の指を挿れるのは初めてだったが、たいした抵抗もなくすんなり入った。そういえばコイツのココは一度俺のモノも一応は受け入れていたので、これくらい余裕なのかもしれない…。なんて考えながら中を広げるように丹念にほぐした。
あんまりイかせて途中で気を失われても困るので前立腺はわざと避けさけるようにして広げることに専念していると、しばらくは大人しくピクピクと身体を震わせているだけだった時雨から不満の声が漏れた。
「んっ!も!ちゃんと触れっ!」
「触ってんだろ?」
「触ってないぃぃ!!」
「時雨、そこ触るとすぐ、イくだろ…そこ触って欲しいっていうならもうコレ挿れてもいい?そろそろ欲しいっていってくれよ」
ズボンの中でにすでにいきり勃っているものを時雨の狭間へとグリグリ押し付けた。
「ひゃっあ?!む、ムリ!まだ!」
いきなり存在をアピールしてしまったため、驚いた時雨が四つん這いの体勢から飛び跳ねて正座のような状態になりこちらをむいた。俺の股間に熱い視線が注がれている。俺は俺で正座している時雨の脚の間でガマン汁を垂らして健気に勃っているものをガン見してしまった。
「ミリ…、それ本当に俺のケツ入る…?俺のケツ、死なない?怖…」
「前一回入ってるぞ」
「ぅ、うぅ…ちょっと、一回見せて」
「見て、どーすんだ」
「は、入るかチョーサする!」
チョーサ…?調査か?
この後に及んで何を言っているのか…俺は頭を抱えたくなったが、やっと来たこのチャンスを逃すわけにはいかない、ここをうまくやれば今後も本番をヤらせてくれるかもしれない…と思い直し、俺は膝立ちになりベルトに手をかけた。
「じゃあ、脱ぐぞ、」
そういえば前に勃起したまま謝ってゲラゲラ笑われた気がするな…なんでことを思い出しながらズボンと下着を一緒にズリ下げた。待ってました!と言わんばかりの勢いで己の分身が飛び出してきて気まずい。
「うっわ、やっぱ、デカ…」
あからさまにギョッと言う顔をした時雨だったが、新種の生物でも見るかのように身体を乗り出し、人のモノをマジマジと観察し始めた。
「あんま見んなよ…」
「俺のケツの命がかかってんだぞ!」
二人して下半身を曝け出して向き合っている光景は客観的にみたらすごい間抜けな光景だろうな、と乾いた笑いがこぼれそうになるが目の前の男は至って真面目な顔で本当に入るのかを判断しようとしている。
「おい、調査完了したか?」
「し、しない!見るだけじゃわかんない…」
そう言い終わるか終わらないかのタイミングで無遠慮にモノをむんずと右手で掴まれた。
「痛っ!ちょ、時雨…?」
「う、ううえ…やっぱり太すぎねえ?こんなもんほんとにはいるのかよ…」
俺の声が聞こえていないのか、ブツブツと何かいいながら、人の股間だけをガン見し太さを確かめるように親指と人差し指で輪っかを作って手首を左右に回してきた。
突然の刺激にビク!と腰が跳ねた。
「ッ!オイ」
「俺のより長さもありそうだし…」
そのまま今度は上下に人のモノを扱き始めた。
俺は一体なにを試されているんだ…。予想していなかった時雨の行動に頭が追いつかない。ここ最近はずっと自分の右手で慰めるしかなかったモノは拙いながらも他者からの刺激に素直に反応し、ビキビキと更に大きくなった。
「う、うわ、まだデカくなる…」
怖いだなんだ言っていたのに、今はそれより好奇心のほうが勝っているいるように見える。新しいオモチャを手に入れた子供のように人のものをいじくりまわしている。
「時雨っ、いつまで…」
このままでは暴発しそうだと、相手の肩ををグッと掴んで抑制した。そこで漸くハッと時雨が人の股間から視線を外しこちらを見上げた。
「…も、もうちょっと…」
テヘっと、色々忘れて人のチンコ観察に夢中になってたことを、誤魔化すように時雨が笑った。その上まだ決心がつかないらしい。たしかに時雨が欲しいというまで挿れないと言ったのはこちらだが、俺は我慢できず、ため息がこぼれ出てしまった。
あんまりコイツのペースにしたら一生観察されてしまいそうな気がする。
ビクリ、と顔を上げた時雨が伺うようにこちらを見てきた。
「ミリ、怒った…?」
「怒ってねえ…けど」
「けど…?」
「俺もお前のケツ、調査してもいいか?考えたら前入ったのはたまたまかもしんねえし、ちゃんと入るか見てみるわ、入らなそうだったら今日はやめるから、それならお前も安心だろ?」
「んー、確かに、そうかもしんねえ」
適当にそれっぽい言葉を思いつくまま並べてみたら、考えることを普段から放棄しがちな時雨が納得した。やめるつもりは毛頭ないが、とりあえずこのままちんこを見られているだけじゃ生殺しにもほどがある。
「よし、じゃあ、時雨はまた、あっち向いて四つん這いになれ、少し脚開いてな」
「これで、いいか?」
「いい感じ、で、時雨も俺のチョーサしたいんだもんな?」
「まぁ…って、え?!」
俺は時雨がごちゃごちゃ言い出す前に中途半端に足に絡まっていた下着を脚から抜き去ってやり、その足の間に身体を滑り込ませて、時雨の眼前に俺のブツが来るようにした。俺の顔の前には時雨の尻がある。いわゆるシックスナインの体勢だ。
「これだったら、お互い調査しやすいだろ、よく調べといとくれ、俺も勝手に調べるから」
さも当然のように言い切り、目の前にある時雨の尻に手をかけた。さっきまでグズグズだった孔だが、時雨が調査をしていた間に少しローションが乾いてきていた、滑りを足そうと空いている手でベッドの上に手を這わせたが、ローションが届く範囲になさそうだ。しかし、今この体勢から這い出るのも得策ではない、気がする。
少し考えたのち、俺は顔をあげ、そこに向かって舌を這わせた。
「ひゃっ?!あぁ?!ミリ!ミリ何して…」
「ん、調査するのに滑りがたんねえから、滑り足してる、」
「ま、マジか…」
俺もまさか、同性のこんなところを人生で舐める日が来ようとは思っていなかったが、何度も指を突っ込んでいたおかげか大した抵抗もなく、その行為に及べてしまった。
舐めるだけでは解れないので唾液でぬめりを足しつつ、指も2本挿入した。
「ふぁ…あっ」
「おい、時雨、気持ちよくなってないでお前も調査ちゃんとしろ」
ペシっと尻たぶを軽く叩いた。
「あっ、…うぅ」
至極真面目な口調で頭の悪いことを言っている自覚はあったが、時雨は単純なので、こういう雰囲気を作っておけば納得するだろうと思ってのことだ。案の定時雨はハッとした様子で俺の股間に手を伸ばし触れてきた。
「…え、さっきよりデカくなってねえ?」
「そうか?まぁ、ゆっくり調査してくれ」
「う、んぅ…ふ」
「っ!ぅ…、いいじゃんっ」
せいぜい手コキしてもらえばラッキーくらいに考えていたが俺が時雨の孔を舐めていたからか時雨も俺のモノの先端を口に含んできた。本当に単純な思考をしている時雨の頭に心の中で感謝した。しかし、口内に入れたはいいがどうしたらいいかわからないのかそのまま固まってしまった。
「時雨、奥まで入れて、どれくらいの長さかとか、太さかとかしっかり調べて、入れずらかったら唾液とか絡めて滑り足して」
「んぅ…ぅ」
時雨は指示を聞くと先端から口を離すと、竿へと舌を這わせ始めた。
「手も、使ってしっかり調査してくれよな…俺も調べるから」
「っふぅ…ン、ァう」
言われた通りにモノに両手を回し探るように触り始めた時雨にコイツ大丈夫か?言うこと聞きすぎじゃねえ?と少し心配にはなったが、そこを指摘してココでやめられても困る、というか、拙いながらも必死に調査…と言う名のフェラチオと手コキをうけている状態でそんなことを言う余裕はなかった。
しかし、これで満足するわけにもいかない、最終目標は挿入して、フィニッシュまで迎えることだ。高まる射精感を抑えつけながら俺も時雨に負けじと目の前にある孔に絶対挿れる…という気持ちを胸にチョーサを再開した。
「あっん!ぅ、ん」
「んっ…いい感じに拡がってきてるな…これなら入りそうだけど、時雨、そっちはどうだ?」
「っ、ぷぁ、ま、またデカくなって…ッあむっ」
一言感想(?)を言うと再度咥えられてしまった、どうやらまだチョーサが、必要らしい…。目の前の尻をまた叩きたくなる気持ちを堪えて、俺はこうなれば絶対にもう挿れて!と時雨から言い出すくらいトロトロのケツま◯こにしてやると決意新たに尻穴調査を再開した。
その後は、3本の指で拡げたり、両手の人差し指と中指をいれて前立腺を絶妙に触れるか触れないかというところ責め、時には前も触ってやったりしながらひたすらに拡張した。もちろんイかせてはやらない。
その間時雨はというと、チョーサもそこそこに、ひたすら喘いで、人の股間の横に顔を突っ伏していた。
そしてとうとう泣きが入った。
「ミリっ!ミリィ…も、ヤダ…」
「チョーサ終わったか?こっちはもう準備万端って感じだけど?」
言いながら、前立腺を、軽くつついてやった。
「あっあん!そ、そこもっと…っ」
「時雨、俺はチョーサ終わったか聞いてんだけど?」
「やぁ!わかんない、触れってえ…!」
「はぁ、お前がチョーサするっていったんだろ、ちゃんと最後までやれよな…ほら、そんな触りてぇなら自分でこっちもチョーサしてみれば?もう、もっとデカイのいれてほしいってヒクヒクしてるぜ?」
「っあ?え?」
いつまでも覚悟を決めてくれない時雨に内心イライラしてきたが、ここで怒りを撒き散らしてはこれまでの俺の努力が水の泡になってしまう、俺は時雨の手を掴み、今まで一生懸命拡張してやった穴へと俺の人差し指と一緒に時雨の指も突っ込んだ。
「な?こんな柔らかくなってるだろ?絶対痛くしねえし、この前みたいに俺も暴走しないから、もう、挿れてっていってくんない?」
「はぁっ、ぁ、う、う…この向きはヤダ」
ググッと首をこちらへと振り向かせて、俺の眼をじっと見ながら息絶え絶えに時雨が訴えてきた。
「う、しろからは怖ぇから、ヤダ!」
そう言いきると時雨は尻に入っていた指を俺の指ともども抜き出し、俺の上から退いて起き上がると。俺の方へと全身を向けた。思わず俺も起き上がり時雨と向き合った。
「前からなら、い…」
「い?」
「挿れさせてやる…痛いのも、怖いのも絶対なし!わかったか?」
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