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第12話(清明視点)
『ん、麗』
目を覚ますと、麗の姿はなかった。
何か胸騒ぎがする。
部屋に行ってもいなかった。
クローゼットを恐る恐る
見てみると洋服の一部が
なくなっていた。
『列!!』
「どうされました?」
『麗がいなくなった』
「はっ、今なんと・・」
『麗がいなくなったのだ!!』
執事である列は、麗の父親
である。
列は顔が青ざめていた。
『ん?机にあるのはなんだ』
机の方をみるとある紙が
置いてあった。
清明様、このような事をした
私をどうかお許し下さい。
私はあなた様の事は愛して
おります。しかし、清明様
は女性と結婚しなければ
いけません。
どうか、お幸せになる事
を願っております。
麗
『何が幸せになれだ!!
我はそなたしかいらない』
清明の心は怒りで染まっていた。
『列、兵に麗を探させよ!!』
「し、承知しました」
命令を下した後、清明は
ある部屋へと向かった。
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