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19 ※性描写

スカート下から指を入れ、下着越しに竿を愛撫されたものだから、その不意打ちに高い声を上げてしまった。 「着物とは違って、捲らずにすぐに触れるのもいいな」 「あぁっ! あっ、おい、くん·····っ! さわ、ら·····い·····っ!」 「さっき、触って欲しそうに見てたクセに」 「そう、だけど·····っ、んんッ!」 「けど、そうだな……。今日はここには用はない」 「……あっ」 半勃ちになり、下着が窮屈になった状態にされ、落ち着かなくなってしまった。 ここまでするのなら、いっそのことイかせて欲しい。 また上がってしまった息を吐きながら、震える手で自身のを慰めようと伸ばした時、何の前触れもなく、胸辺りを一気にずらされた。 その直後に覆うものがなくなり、溢れる大きな乳房。 服のせいなのか、特に胸周りがきつく、窮屈に感じていたので、ホッと息を吐いていた。──じゃなく。 「な、なんで、こんなところを晒すの……っ!?」 男であればありもしない、特殊な体。 思わず両手で覆い隠そうとしたが、「ここに用があるからに決まっているからだろ」といとも簡単に、片手で両手を取られてしまった。と、その刹那、強く引っ張られ、碧衣の方に引き寄せられると、耳元に口が近づいた。 「しようとするのを妨げようとするなんて、悪いやつだ。……お仕置きだ」 「…………っ、ぁ……」 ゾクッと、恐怖とは違う感覚が全身に走る。 今だけで、軽く達してしまった。 両手を背中に手首を重ねる形にさせられると、首に何かが巻きつき、それを背中の方へと通すと、両手首にきつめに縛りつけられた。 この感覚、覚えがある。 これは毎日のように兄にされていたもの。 「発情期中のお前が、あの兄と同じことをして欲しいとねだってな」 「僕、そんなことを……んっ」 「しっかし、そんな時でも、あの野郎のことを考えているわけなんだよな。マジ、ムカつくな」 「ご、ごめんな·····あんっ!」 「あの野郎以上の、痛いお仕置きをしてやるからな」 「そんな……んぁぁ!」 話しながら乳首を捻ってくるものだから、まともに話すことすらままならない。 けれど、この痛みも葵人にとっては、甘い痺れとなって、快感へと変わっていくのだから、本当にどうしようもない。 これも元はと言えば、兄の長きに渡る調教の結果なのだが。 と、これも碧衣からすると嫉妬の対象なのだ。こうして快楽に貪っている葵人を見ても、苛立ちが収まらず、八つ当たりをしているのかもしれない。 それでもいい。その嫉妬している碧衣が愛おしくも感じるのだから。 もっとその怒りを僕にぶつけて。

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