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20 ※性描写

両方をこねくり回していたが、左乳首だけを手を離した。 それでも、まだ片方は手を休めずに責め続けているものだから、無意識に出る嬌声は、締めつけてくる縄も相まって、上げ続けていた。 「も、もぅ、ダメ……っ! イッちゃう……っ!」 「誰がイッていいと言った」 「ひゃうっ!」 ギュッと、空いた手で熱く滾っている根元を掴まれた。 あともう少しだったのに。 潤んだ目で見下ろすと、「ここも縛っておかないとダメみたいだな」と先ほどのように、背後に置いてあったらしい縄で縛りつけられてしまった。 これで碧衣の意思でしか射精をさせてくれなくなってしまった。──けど。 あぁ……この感じ……たまらないっ! とめどなく溢れる疼きが、痛みへと変わり、そしてまた快感へと変わり……と、興奮してしまう材料になってしまい、自分に呆れてしまうが、本能の赴くままに、享楽に体を震わせる。 「本当にお前は、どうしようもない変態で淫乱な奴だ」 「あぅッ! んんッ!」 再び、左手だけ右乳首を捻っているかと思えば、あろうことか左の乳輪を舌で這わせてきたのだ。 その際に吐く息が、敏感になった突起部分に当たり、もどかしい気持ちにさせる。 そうしてむず痒さを覚えていたのも束の間、舌先でその敏感となった部分を突っつき、飴を舐めるように舌で転がし始める。 「なめ、なっ、あぁっ! んぁぁ!」 気持ちよすぎて、無意識に背中を仰け反らしてしまったが、首元に手をやっていたものだから、逃れようにも逃れなかった。 「あっ、も、きもち、いいっ! ダメ、もうっ……っ! ダメっ! あっんッ!」 執拗に転がしていた舌から、口元を突起部分に含むと、強く吸われ、わざとらしく音を立てて、口から離した。 「はぁ……ぁ、……は……はぁ……」 「これで、下準備は大丈夫そうだな」 「な、何の……冷たっ!」 ツンと、鼻に来る刺激臭を覚えた直後、柔らかいもので入念に拭われる。 それは何なのかと見やると、ガーゼであった。だとしたら、刺激臭は消毒液であることが分かったが、何故。 「何しているの……?」 「今から乳首に針を通す。我慢しろ」 「え、なんで……いっ!!!」 乳首に強い痛みが走った。 声にならない叫びを上げ、涙が滲んでいく。 今までに感じたことのない痛み。だけど、この痛みさえも──。 「できたぞ」

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