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第10話

それから数日して、アッカムイは俺の前に現れた。 「いらっしゃいませ」 耳と灰色の髪を隠すようにニット帽を被った今時の女の子の格好のその姿に一瞬驚いたけど、何とか平静を装う。 「制服姿もかっこいいね、繋くん」 「恐れ入ります」 出勤していた責任者の親戚に事情を話し、空いている部屋を用意してもらう。 「神様に見初められるなんてお前も大変だな」 「俺のどこがいいんでしょうね。輝政の方が絶対いいと思うんですけど」 「ハハハ、お前だって十分良い男だろ。ネットで話題になってんだから」 「はぁ……」 誰が最初に言い出したか知らないけど、俺をイケメン認定するの、ホント勘弁して欲しい。 「どうぞ、こちらに」 「うん、ありがとう!!」 鍵を手に、俺はアッカムイを先導する。 そこはワンフロア全てがそのお客様専用の場所になっている、超VIPな人しか使えない部屋だった。 たまたま空いていたからとはいえ、ここまでもてなさなくても良くないか?と思うのはアッカムイの性癖のせいだろう。 「繋くん」 部屋に入ると、アッカムイは俺に抱きついてくる。 「奥さんに挿れてもらってきたんだね、こないだとは違う匂いがするよ?」 胸に顔を押し付けて深呼吸するアッカムイ。 「何か問題でもありましたか?」 「ううん、可愛いなぁって思って。本当にあの子が好きなんだね」 「ええ、俺にはもったいないくらいの奥さんです。誰よりも愛しています」 大好きな雅美の笑顔が浮かぶ。 あの笑顔のためなら俺は、何だって出来る。 「ふふっ、そういう言葉を聞くと、ますます燃えてきちゃうよ」 ベッドに倒されると、アッカムイにキスをされる。 「ん……んんッ……!!」 舌を絡め合う度その唾液が身体の中に流れ込んでくるような感じがして、身体の力が抜けていく。 「は……っ、はぁ……っ……」 「繋くん、すっごく可愛い顔になっちゃった。ぼくとのキス、気持ち良かったんだね、嬉しいなぁ」 視界が少しぼんやりとして、その中に見えるアッカムイは不敵な笑みを浮かべているように見えた。 「覚えてないと思うけど、小さい頃魁人くんと山に遊びに来て迷子になって大泣きしてたのを助けたの、ぼくだったんだよ?大きくなったらどんな子になるかなってまた会える日が来るの、すごく楽しみにしてたんだ」 その白くて小さな手が俺のネクタイを外し、ワイシャツのボタンを外していく。 「こんなに立派なカラダになったんだね」 ぼくに抱かれたら、また育っちゃうかもね。 そう話すと、アッカムイは俺の胸に触れる。 「……ぁ……ッ!!」 「奥さんよりおっきいね、淫らだなぁ」 ふにふにと揉まれて、乳首にキスされて。 俺、めちゃくちゃ感じちゃって変な声が出た。 「今のままでも好きだけど、もっと育ってワイシャツパツパツになって欲しいかも……」 「や……いやだ……っ、やめろ……っぁ……ぅあぁっ……」 指の腹で乳首を刺激されると身体が震えてしまう。 「あぁ、可愛い……もっともっと可愛くしてあげるね……」 「あ……っ、んん……っ……!!!」 またキスされて、更にその唾液を飲まされる。 その行為自体が快感に変わっていくのを俺は感じた。 「んは……あぁっ……」 「ふふっ、可愛い。お目目が真っ赤になってるよ?もうちょっとしたら完全に理性なくしちゃうかな……」 ベルトを外され、スラックスを脱がされる感覚。 「ココもおっきいねぇ。先っぽぬるぬるになっててすごく美味しそう」 下着も一緒に下ろされると、完勃ちの状態になったモノが見えた。 アッカムイはソレを一瞥するとその舌で先端に触れてくる。 「うぁ……っ……!!」 入口から唾液を垂らされると、俺はすぐにイッてしまった。 「あはは、繋くんのすごく元気だね。いっぱい出したのに大きさそのまんま……」 そう言って、アッカムイは飛び散った俺の精を嬉しそうに舐めとっていく。 「濃くて美味し……繋くんのは妖怪のよりちょっと薄いくらいでぼくの好きな味だなぁ……」 もう1回飲ませてよ。 上目遣いで俺を見ると、アッカムイは勃起したままの俺のを口に含んで徐々に吸う力を強めていった。 「あぁ……っ、も……でる……うぅ……ッ……!!!」 ヤバい。 全然抑えが効かない。 こんな……こんなに感じてる姿、雅美には絶対に見せられない。

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