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春夏秋冬 5話 顔合わせ
事務部、休憩終わり10分前
「あれ? 秋さんがいません」
「あー、あいつどこ行きやがった」
「秋さんなら、さっき春風さんとご一緒なところ見ましたよ」
「春風だと!! あのフヌケめ」
もし13時に秋さんが戻ってこなかったらどうしたらいいんだろう。
ちょこんと椅子に座り、メモに近くの名前を書いていく。
「すみません、今戻りました」
「秋!! 1分前だぞ」
「すみません」
汗だくのその姿を見て少し緊張が解れた。
「ごめんね、夏目くん、午後はシステムエンジニア部の顔合わせに行くからね」
「あ、はい」
秋さんが椅子に腰かけると
「いっ……」と言っていた。
なんだろうと思ったが聞こえないふりをした。
13時からはシステムエンジニア部をまわった、さきほどの春風さんという人に挨拶をすまし、
「そういえば、夏目くんは少しシステム系かじってたりするんだっけ?」
「あ、はいIパス持ってるくらいでコードとかは書けませんが」
「そっか、俺元はシステムエンジニア部いたんだよ」
「え? そうなんですか?」
「うん、その時も事務部と交流があったからね、矢島さんに事務部のセキュリティ強化のために異動させられたんだ」
「え、じゃぁ優秀なんですか?」
「いや、優秀じゃないよ、夏目くんは面白いこというな」
僕、面白いこと言ったわけじゃないけど。
「よし! ひとまず顔合わせは終了だな! 人数多いけど覚えていってね」
「はい」
僕の教育係が優しい人でよかった。
俗に言うイケメンの分類にあてはまるんだろう。
でも、正直メイド服とか着せたら可愛い気がする。
「夏目くん、どうした?」
「いえ、そういえば春風さんに身長のことで言われてましたけど、秋さん普通に身長高いですよね」
「あ、あれはなんか俺をいじるとき用らしい……あんまり気にしないで」
「はい……分かりました」
いじる時用ってつまり春風さんは秋さんのことがSUKI!!ということか??
まぁ秋さん、初対面で会ったけど絶対にこの人受けだなって雰囲気伝わってくる。
それに午前中とスーツ変わってるし、もしかして春風さんとすでに///
「どうした?」
「いえ!!」
「じゃ、この後は資料の格納場所とか教えるから、事務部戻ろうか」
「はい」
ん? この尻の形状は……エネ……?
いやいやさすがに仕事場でそんなことはしないだろ……。
まじまじと見てしまう。
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