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第30話(スティーブ)
翌朝、ニューヨークのマイクへ連絡する。
向こうは22時。まだ起きてるかな?
通信機から連絡しるとすぐにマイクが通話に出た。
「マイク、ブライアンは大丈夫?」
「うん、少し起き上がれる様になってるし、食事も少しずつ取れてる。痛み止めや抗生物質も投与してるから回復すると思う」
「そうか。良かった。君は疲れてない?クリスマスシーズンは忙しいんだろ?」
「俺は大丈夫」
「なら良かった。マイク愛してる。早く君の元へ戻りたい」
「、、、俺も愛してる」
醜い嫉妬心からか?何故だか胸騒ぎがする。
「また連絡する」
「うん」
マイクの様子がいつもと違う?
何かあった?
確かめたいのに言葉は出てこないまま通話を切った。
マイク、今君は何を考えてる?
僕はもうずっと、君の心が見えないんだ。
「今は任務に集中しないと」
自分に言い聞かせるしかなかった。
今日は北京支部から山東省まで移動し煙台市に向かう。
「ワイルド、準備は?」
アイスマンが呼びに来た。
「出来てる。行こう」
預言者には聞きたい事が山ほどある。
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